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転生先で最強の元奥さん達?が待っている。~これはハーレムと言って良いのだろうか?~  作者: ユウヒ シンジ
第5章 ラングトン大学 始動編
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入学Ⅱ

入学編から、タクミと元奥さん達が色々と巻き込まれ始めます。

「えー、皆さんお早う御座います。」


僕の後ろに隠れ、時々顔を覗かせながら、集まっている生徒に話し出すコーナル先生なんだけど、断然僕の方が小さいので、殆ど見えてるんだよね。

それでも、さっきよりは落ち着いて話しているんだから気持ちの問題なのかもね。


「始めに、皆さんにはまず寮へ入っていただき、エントランスで待っています、先輩の指示に従ってそれぞれの部屋に行っていただきます。」


さっきより堂々と喋っているけど、僕の後ろで縮こまって言っていても威厳も何も無いのでは?先生。


「それと、今から言う学生は、特別棟に入って頂きますので、この場に残って下さい。タクミ・カーヴェル。」


「おー、何かしたのか?あいつ。きぁー!可愛いい! あんな可愛い男の子、居たんだ。」


等々、色々な言葉が小声で飛び交って聞こえて来た。

ちょっと恥ずかしいし、たしかに何かしたんだろうか?


「カーリー・マリガン。」


「やった!タクミ君と一緒だ!」


そう言って無造作に抱き着いてくる。


「キャー、何あの子!私のタクミ君に! むちゃくちゃ可愛いじゃないかあの子! なんだ?あの二人、付き合ってるのか? くそ、爆発しろ!」


また色々言ってる。

しかし誰が私のなんだ?何時そうなった?


「キーザ・ブルド。キルバ・ラウェリス。」


お?あのキザな奴も受かってたのか?

あいつも特別?なんだろう?

それにしても、あのキザ男の後ろに控えている男の子、異様な感じがするんだけど。


『エル、何か感じないか?』


『はい、確かに雰囲気は嫌な気が感じられますが、いたって普通のヒューマンですね。魔物とかそう言った類いの妖気は感じられません。』


『そうか、有り難う。』


僕達がいる場所から少し離れた植木や花畑がある一角にエルとシロを待機させていた。

気のせいかな?でもそれとなく気をつけといた方がいいかな?


「なんだ?君達も合格してたのか? この大学もレベルが下がったかな?ははははは!」


この少年は相変わらずだな。


「まあ、直ぐに追い出されないように頑張ることだな。まあカーリー君なら僕の女の一人になってくれるなら、ここの学長に口を聞いてやっても良いぞ。待っているからな!」


うわー嫌らしい目つきだな。

どこでそんな目つき覚えれるんだ。

カーリーなんか鳥肌たてて僕にしがみついてきたぞ。


「最後に、ルゼリア・サラウェイ。」


「は!はい!」


元気の良い返事をして飛び出してきたのは、白地に紺のラインが入る修道服を来た女の子だった。


「ありがとうございます! タクミはんと、カーリーはん、それと、キザはんとキルバはんですね。私、ルゼリア・サラウェイと言いよります。一生懸命がんばりますんで宜しゅうお願いいたします!」


それにしても元気のいい子だな。

修道服を着ているから、シスターの見習いだったんだろうか?

あー、キーザ君のところに言って頭下げまくってるよ。


「おまえ!私の名はキーザだ! キザではない! 貴様、不敬罪で打ち首になりたいのか!」


「い、いえそんな!すんません!謝りますんで堪忍してください!」


「いーや、そこに膝を付いて首を差し出せ! キルバ!剣を出せ!」


「は、」


おい、おいマジかよ。

おのキーザもキーザだがあのキルバって子も何も躊躇い無く剣を差し出してきやがった。


「ちょ、ちょっと待つんだ! こんなとこで打ち首だなんだって、先生どうかやめさせて下さい!」


「キーザ・ブルド君、止めなさい! ここは学校内です。王族であろうとも、学内の規則に則って行動する義務があります! 不敬罪など、この場では摘要されません!」


さすが、先生!相手が貴族の息子でもちゃんと言いきったよ。

コーナル先生、やるじゃないですか!

僕の後ろに隠れて無かったら。


「そんなの関係あるか! 私が切るといったら切るんだ!」


どんどんエスカレートするキーザに、地面に膝を付いてガタガタ震えてしまっているルゼリアさん。

周りも、その様子にざわつき始めだす。


「キーザ君、ここは大学で僕もルゼリアさんも、そして君も同じ学生なんだ。ここにいる間は皆同じ立場で勉学に励むよう、国とし定められていたはずですよ。国の定めとは王家が定められたと同義。つまりキーザ君は、王家の言っておられる事に異を唱える不届き者と言う事になりますよ。」


「うっ、く、わ、判っておるわ! ただの冗談だ! くっ!行くぞ、キルバ!」


「はい。」


抜いていた剣をキーザ君は後ろに控えていたキルバ君に渡すと、スタスタ玄関の方に向かって行った。


「また、貴様か。」


捨て台詞を吐いていくあたり小物感が漂うよな。

読んでいただいて有り難うございます。

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