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転生先で最強の元奥さん達?が待っている。~これはハーレムと言って良いのだろうか?~  作者: ユウヒ シンジ
第4章 ラングトン大学 試験編
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試験を終えて

続いて投稿致します。

今、僕達は、お世話になっている宿屋の食堂で、試験が終わったので皆で打ち上げをしていた。

そう、皆で、ね。


「あんたが、此処にいるのは百歩譲って許すわよ。一緒に探すのだって私達も悪いとは思ってるから、良いとしましょう。でも!その格好は何?!」


「何でと言われても、あの姿では人族の街を歩けないからの。」


ホホホなんて優雅に笑ってるよ。

それを見てヴェルデはさらに怒りが増してるみたいだ。

フラムは別に気にしてないのか、ニコニコしながら夕食を美味しそうに食べてるし、カーリーは僕の横にチョコンと座って、デザートを頬張っていて二人ともあまり感心が無いようだ。

エルとシロは食事を終えて僕の後ろで優雅に寝そべってお休み中。

この宿屋は、ペット同伴可だったのでずっとお世話になってます。

で、何故ヴェルデがここまで怒っているのかといえば・・


「似合わんか? これでも人間族の事は色々知っているつもりじゃからの、女性とはこういう姿の方が色々都合が良いと聞いておったからの。」


そう言って椅子から立って、その場でクルッと回ってみせた。

短めのスカートがふわりと浮いて綺麗な脚が見えた。

僕はちょっと顔が赤くなるのを感じながらその全体像を見ると、女性特有の軽装な服装に要所要所を防具で纏めた冒険者風の出で立ちに端正な顔と切れ長の瞳と、地面まで届きそうな金色に輝く髪が一際目立つ、古いけど絶世の美女と言う言葉がそのまま当てはまる女性がにこやかに佇んでいた。


「だいたい、あんたお爺さんじゃないの? なんで女性なの?しかもその胸は何?当てつけ?しかも年齢が16才って何?!」


一気にまくし立てるヴェルデ。


「まあまあ、ヴェルデ、そんなに目くじらたてなくても良いじゃない。」


フラムがヴェルデ落ち着くよう促すが、どこか人事の様に思っているのか真剣身にかける様に見えた。


「フラム!あんた自分が負けてないから感心無いんでしょ! この胸の大きさは反則よ! 認められないわ!ねえそう思うでしょカーリー!」


ヴェルデに同意を求められるものの、キョトンとして首を傾げるカーリー。


「え?でも私まだ7才だし、これから大きくなると思うんだよね。だってお母さん胸も大きいもの。」


確かに、あの大きさに抱きしめられて窒息しそうになった事が何度あったか。

その時の事を思い出すと・・・・。

止めておこう、カーリーがじと目で見てるから。


「何?味方はいないの?」


シュンとして言葉を失ったヴェルデだった。


あの後、魔人の方と当分の間行動を共にする事で皆賛成したのだが、そのままでは目立ち過ぎるのでどうにかならないか考えていたら、あっさり人族の容姿に変える事が可能とのことだったので、お願いしたら今の彼女となったわけだ。


「でも、16才設定はないんじゃないの?」


それでもフラムが魔人に疑問を聞いてみると、ヴェルデも顔を上げてブンブンと頷いていた。


「そうか?わし等の寿命の事はさっき話したが、わしは500才くらいだかの、人生の6分の1くらいなんじゃよ。それで人族の寿命に照らし合わせて100才くらいと考えたら、ちょうど16才くらいだと思ったんじゃがおかしいか? それにわしはれっきとし女性だから問題ないと思うがの。」


ぐうのねも出ないフラムとヴェルデ。

確かに言われてみれば正当な言い分だね。


「そう難しく考えんでもよかろう。むさ苦しいおばさんより若い女性の方が、タクミ殿も良かろうと思っての。」


そんな配慮は遠慮したかったです。

ああヴェルデが僕を見てるよ。


「大丈夫だから。ヴェルデみたいに可愛らし女の子は好きだよ。別に胸の大きさでその人の価値が決まる訳じゃないんだからね。」


涙目になりながら、うーうーとかいいながら僕に寄って来るヴェルデの頭を撫でてあげると、フラムとカーリーが、あー!とかいいながら自分もとか言って寄って来る。

なんかさっきも似たような事があったような?


「なんにしてもお前達は仲が良いの。」


そう言って穏やかな表情で僕らの事をみる魔人さん、って名前何だっけ?


「あの魔人さんもおかしいので、名前を聞いてもよろしいですか?」


僕の言葉におーそうだったと手を打つ魔人さん。


「わしの名前は、クローラルじゃ。クローラル・ファインディッフィ、16才じゃ。よろしくの、タクミ殿。」


なんか凄い名前だな。

そう思っているとクローラルが手を指し述べて握手を求めてきた。

僕も喜んで握手を返す。


「よろしくお願いします。」


カーリーも僕に習って握手をする。


「それじゃ、クロちゃんだね。宜しく。」


フラムが握手を求めながら、クローラルの呼び名を勝手に決めていた。


「いや、クロちゃんはちょっと、、、」


嫌そうなクローラルをほっといててフラムはにこやかに握手をし終え、元の席に戻って行った。

クロちゃんで決まりだなこれわ。


とにかくこれで奥さんとも会えて複数人だけど、仲間が増えて魔人だけど、エルやシロも含めて賑やかな生活になりそうだな。


「あ、それと元奥さんって多分後二人いるはずだからね。」


ヴェルデが急に変な事をサラっと言い出した。

聞かなかった事にしたい。

読んでいただいてありがとうございます。

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