プロローグ そして転移
国語力も、頭の良さも最底辺の作者ですがコツコツ努力して、いいものが書けるといいです。
「おい、お前なんでいつも何も言わねぇんだよ!」
「............」
「くそっ。佳世子、外行くぞ」
「いいぞ。こんなガキのことなんか放置してればいいのによ」
そういって僕の戸籍上の父と母は古くて蜘蛛の垂れてるような汚い部屋から出て行った。
はぁ、僕の父はいつもこうだ。酒を飲んで、機嫌が悪くなるとすぐに暴力を振るってくる。機嫌がいい時はいい時で母親の方が暴力を振るう。
前の父さんはとても優しくて、いつも僕の相談相手になってくれたりした。一年前に戻りたい。
だけど前のこと父さんは一年前に出張先で事故に遭って死んだ。その夜は声が枯れて涙目が出なくなるまで泣いた。
父さんが死んだ後母親は、ささっと乗り換えて他の男と再婚した。それが今の父だ。ちなみに母親の名前は久瀬佳世子で今の父親が久瀬高次だ。
なんで父さんが、あんなケバい女と結婚したかはわからないけど、それに関してだけはセンスを疑ってしまう。
母親が、再婚してから僕のの日常はがらりと変わってしまった。
毎日、毎日父親は僕を殴ってきて。それだけで飽き足らず母親も僕への暴力に加担して来た。それは僕の中学生活にも影響を、及ぼして三ヶ月前から不登校になっている。
まだ受験前の2年生だからまだやり直せるとは思うが、僕がいくらそれを願っても周りの環境が許してくれない。
まだ、再婚して一ヶ月くらいは僕を同情して話しかけてくる人もいたけど少し経つとみんな消えていった。
だけど僕はまだ諦めてなかった。いつか、自立して立派な大人になったら、みんな、みんな、ぎゃふんと言わせるようにしたいなんて頭の隅で考えてた。だけど、流石に精神的に辛い時もあって、死んだらなにに生まれ変わるのかなんて妄想したりした。何処か超お金持ちのところの、ペットになって自堕落生活を某ワンワンさんみたく送ってみたいと思った。
ことを、考えてるうちにいつの間にか夕方になってしまったようだ。
いつも通り、あいつらが帰ってこないうちに公園に行ってにげてようか。なんて考えてると、この狭い部屋いっぱいに幾何学模様のはいった魔法陣らしきものが僕の足元を中心に現れた。
光が眩しい。一体何が起こっているんだ。もしかしてよくある異世界てん......
そこで僕の意識はは深い闇のそこに落ちていった。
目を覚ますと知らない天井が見えた。
「此処は何処だ?」
周りを観察してみると格子が目の前に広がっていた。それにとても汚くて小さい。僕が住んでいた部屋よりも。更に僕の近くに赤髪を刈り上げにした筋骨隆々のごついおっさんが居た。他には、細身の金髪の少年もいた。もっと、肉をつけたら爽やかになってイケメンになりそうだ。
そんなこんなで最初のごついおっさんが話しかけたきた
「やっと起きたか。本当に心配したんだからな。」
「心配?いや、それよりも此処は一体何処なんですか?」僕はまゆげにかかるほどの長い髪を揺らして言った。
「はあ?お前一体なにを言ってるんだ?此処は親に捨てられた奴隷や、俺なんかの賊に騙されてきた奴隷なんかが主人に買われるまで収容される場所だろ?一回死んだのにまた生き返ってボケちまったのか」
ど...れい!?奴隷って一体なんなんだ?それに一回死んだって......?
「お前本当に忘れたのか?昨日まで格子を破ろうだなんていってたのによ。はぁ情けねーな。」
いやいや、情けねーなって、仕方ないだろ。さっきまで日本にいた、ただの平凡な中学生なんだからよ。
ふぅ、俺落ち着け。こんな焦ってちゃダメだ。一回落ち着かねば。
まず、自分の身体チェック!ボロい服装になっててちょっと肌が黒くなってるだけだ。全然大丈夫...じゃないな!此処に来る前まではほぼ引きこもりニートやってた俺の体はこんな黒くない。それに暴力でできた痣もあるはずだが、見当たらない。.........,ふぅ。多分さっきごついおっさんが一回死んだのに生き返った、とか言ってたな。これがよくある転生だとすると俺は今の体に人が死んだところに魂だかなんだかがくっついて、結果生き返ったみたいなことになったんだと思う。
よし。体の謎はとりあえず今の見解でいいとして他にも異常がないかチェックだ!
頭の先から足の先までじっくり丁寧に調べたところ特に異常はなさそうだった。なのでよしとする。
じゃあ今度はごついおっさんに話を聞こう。というか、金髪ガリの子はずっと隅でうずくまってるけどどうしたんだ?まぁ後で聞くとして、今は情報収集だ!
「あの筋骨隆々にマッチョさんに聞きたいことがあるんですけどいいですかね?」
「あぁ、さっきまでで変な動きしてたが今度はどうしたんだ。口調も丁寧になったしよ。ちなみに俺の名前はビルダーボディだ」
ビルダーボディってそのまんまや!てか、変な動きって身体チェックのことか。
「ええとですね。先程は突然のことに困惑していましていつも通りの僕じゃなくてですね、あのそれで聞きたいことっていうのは此処のことでもっと詳しい話が聞きたくて。いいですかね?」
「またか。まぁいい、教えてやるよ此処のことをな」
そういって、ビルダーさんは此処のこと。ついでにこの世界のことも教えてくれた。
此処はさっきビルダーさんが言ってたように誰かが買うまで収容されるところらしい。
ちなみにいつまでも買われなかったら、労働奴隷として危険な鉱山なんかで死ぬまで働かされるそうだ。ぶるぶる。
そしてこの世界はネームというらしい。そしてこの世界にはたくさんの国があって、主には、南にあるアイス国、その北東あたりにあるミアーム国、その北にあるミラン国、そして僕たちが閉じ込められてるミス国、この四つらしい。
アイス国は名前の通りブリザード族というのが住んでいて、ミアーム国は人間が主に住んでいるそうだが、魔道具が発達していて四つの中でも随一らしい。ミラン国は獣人がたくさん住んでいる。そして、ミス国は
そして一番肝心なステータス画面だが、念じてもでてこないらしいが、ステータスをみる水晶があるらしくて、それは、冒険者ギルドが管理していて受付の人たちにタダで見てもらえるらしい。
早く行きたい!って言ったら奴隷はそんな権利ないって悲しそうに言ってた。
聞いてみると、ビルダーさんは冒険者を生業にしてたらしく、目立って強くはないが、堅実だって話だ。賊に捕まったのも、討伐依頼の帰りだったらしく、疲れているところにやってきて為す術なくやられたって......。どんまい。
後、すごい影がうすいけど金髪ガリの少年は親に売られたらしい。年は十二。
俺の2歳年下だった。
しかしながら、同情してしまう。自分も同じ立場だというのに未だに危機感がないのは危険だと自覚しているが、さっきまでただの学生だったのだから、仕方ないだろう。
その日は粗末な飯を食って、狭い部屋で三人で雑魚寝した。
ちなみに金髪ガリの名前はアレンという名前らしい。
翌日、体感午前五時頃にビルダーさんに起こされた。ここの三人だけでなく、ほかにたくさんいる奴隷達はみんな自分で起きたようだ。
こんな早くに起こしてなんのようかと待っていると、檻の扉が開かれた。そこにはムチを持ったこれまたごついおっさんがいた。気づくとビルダーさんもアレンも外に出ていた。慌ててそれに続くと、
「遅い!ビシバシ動け!鈍間が!」
とおっさんに怒鳴られて、ムチでお腹を、叩かれた。
痣になってないか確認したが、絶妙な力加減と技術で痣にはなっていなかった。
そのままおっさんは歩いていくのでついていくと他にもたくさんの奴隷と、後ろにおっさんと同じようなおっさん|(以下2号と略す)がいることに気づく。
数分歩くとそこには森がありそこに並ばされた。そこは奴隷売買所のすぐそばにあった。
こんなとこへ来てどんなつもりだ?
おっさんが俺たちに向かって怒鳴る。
「いつも通りを食料をとってきてもらう!では行け!」
奴隷達はいつの間にか槍や剣などの武器をもって、三人一組で森に散らばっていく。
どういうことだ?ビルダーさんに聞いてみよう。
「ビルダーさん、これって一体?」
「昨日説明し忘れたな。これは命がけの飯取りって呼ばれてるやつだ。毎日俺たちはこの、リア森林に同じ檻に入っている三人組で入っていって木の実や動物なんかをとってくる。途中で魔物に襲われて死ぬやつも出る危険な狩りだ。だからと言って何もしないとその日の飯はなしになる。狩ってきたものがその日の飯だ。ちなみににげるなんてことはできないぞ。俺たちには首に奴隷紋が入っていて、これがある限り主人、つまり俺たちを管理しているやつの命令は絶対で、逃げようとした瞬間に強烈な痛みが全身を走って行動不能にさせる。しかも、肉体に全くの影響はなく精神だけを痛めつける。性質の悪いもんだ。だから逃げようとすんじゃねぇぞ。逃げたら連帯責任でこの班全員に罰が下る。」
「わ、わかりました。絶対に逃げようなんて考えません」
こ、こえーー!昨日そんな説明聞いてないぞ!もしや、忘れてたなんてことないだろーな!
「とにかく俺たちも行くぞ、坊主」
「は、はい」
こうして僕とビルダーさんと、アレンは危険な森の中に入っていくことになった。
どうだったでしょうか?指摘やアドバイス等大歓迎です!
ちなみに名前が書かれてないのはわざとです。