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8月3日 とある手記より ー 序



8月3日



待ちに待った今日という日が、無事に終わった。


長い道のりだった、この十数年間、あの「8月3日」をずっと待っていた。

この世での果たすべき役割を終えた今日は、自分の最後の日となる。



今、この記録を書きながら、あの頃の日記を読んでいる。




あぁ、なんて懐かしい日記なのだろう。


この頃の自分の拙い字は、今となっては記憶を蘇らせるための一種の手掛かりになっているようだ。

まだ宵だ、今晩はこの日記で思い出したことを改めて書き連ねていくとしよう。



____ とある手記より 白い紙の挟まれたページ







それより後ろのページには何も書かれていなかった。

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