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必殺断罪人  作者: 高柳 総一郎
父子(おやこ)不要
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父子(おやこ)不要 (Bパート)




 それから、一週間が経った。日毎に寒さは増してくるばかりだ。年を越す前に、雪が降るに違いない。フィリュネはフードを深くかぶり、赤いスカーフを巻いて、自身の金髪や顔を冷たい風から守った。行き交う人々も、マフラーやコート姿の人々がほとんどだ。そろそろ、冬支度をすべきなのだろう。フィリュネは取り留めのないことを考えながら、一路教会へ向かっていた。昼間が短くなり、より寒くなってきているので、早めに店を閉めたのだ。ここ二週間ほど、アクセサリーの訪問販売にひっぱりだことなっており、教会には行っていなかった。今日は久々に、教会でだらだらと過ごす予定だ。相棒のソニアは、用事があるとかで今日は来ない。教会といっても、別にフィリュネが敬虔な信者というわけでもない。彼女もまた断罪人の一人であり、仲間であるイオの教会は、金のかからない上、紅茶がタダで飲める絶好の暇つぶしスポットなのだ。

「神父さん、います?」

 フィリュネは聖堂のドアを押し開け、外よりはいくばくかマシな暖かさに安堵する。手をこすり合わせ、視線を落とし手の中に息を吹き込む。イオからの返事はない。

「あれ? 留守かな……」

 ようやく顔を上げたフィリュネは、聖堂右側、台所へと続く入り口のあたりに、人影を見つけた。相手もこちらを見て、驚いたような素振りを見せた。野暮ったい黒髪の下で、大きな猫目が驚きの色──むしろ恐怖と言い換えても間違いはないだろう──に染まった。見たことのない男だ。イオとも明らかに違う。

「あの……どなた、ですか?」

 彼女はおずおずと聞いた。青年はその言葉が、まるで放たれた矢のようにでも見えたのか、飛び退くように台所の影へと消える。

「おう、嬢ちゃんか。すまねェがちょっと座っててくれるか。近所の奥さんがよ、クッキーを焼いてくれたんだ。食うか?」

 フィリュネは耳を疑った。クッキー? イオも人並みに菓子を食べるが、わざわざ用意するような男ではなかったはずだ。頭の上に疑問符をいくつも浮かべながら、いつも座っているベンチに腰掛けた。数分もせずに、イオはトレイに三人分の紅茶と、クッキーを満載した皿を載せ、ゆっくりと運んでくる。別人ではない。間違いなく、スケコマシの貧乏神父イオに違いない。

「あの、神父さん」

「なんでェ」

「……あの、私あんまりお金とかありませんけど……何か悩み事でもあるんですか? 悪いものを食べたとか、変な女の人に引っかかったとか……もしかして、借金のカタに娼館に売り飛ばされるとかじゃありませんよね? は、早まっちゃダメですよ! そういうことなら、旦那さんとかソニアさんにも相談して」

「いやだからなんの話でェ。……嬢ちゃん、俺がこうして紅茶用意してクッキー出すのがそんなに変か?」

 変だ、と直球で言えるほど、フィリュネの神経は図太くなかった。とにかく、落ち着かねば。彼女が紅茶をとり、口へ運ぼうとすると、台所へと続く通路の影から、青年の視線が突き刺さった。フィリュネはゆっくりと紅茶を置き、トレイに戻す。

「神父さん、あの人」

「ああ。あいつはテツだ。先週からここの手伝いをやってもらってんだ」

 手伝い。言葉にしてみれば簡単だが、イオの教会の台所事情は厳しいと聞いている。それこそ、毎週開かれるミサで得られる寄付だけでは、食うのも厳しいほどだと。だからこそ、イオは断罪人という裏稼業に手を染めているのだ。そんな彼が、手伝いを? ますます分からなくなった。

「テツ。こっちは俺の知り合いの嬢ちゃんのフィリュネだ。別にとって食いやしねェ。こっち来な」

 テツと呼ばれた青年は、なぜか壁伝いにゆっくりとこちらへ歩いてくると、焚き火の中へ向かって歩けと呼ばれる罪人の如くイオへと近づいて行き、フィリュネからちょうど一人分離れた場所へと座った。

「挨拶しな」

 イオはまさしく神父らしく安心感のある声で言った。テツはそんな彼の言葉に促されるように、答えた。

「俺、テツです……」

 もぐもぐと口を動かした結果の、小さな声であったか、フィリュネの耳に確かに届いた。話すのが相当に苦手なのだろう。

「私はフィリュネです。多分、年下ですよね? テツさんはおいくつなんですか?」

 テツは俯き、ちらちらとイオを見たりしながらおどおどするばかりである。イオはそんな彼を優しく見守っていたが、見るに見かねたのか助け舟を出した。

「すまねェ、嬢ちゃん。……テツはよ、色々とわけありなのさ。俺もいろいろ聞き出すのに苦労してる。どっから来て、何をやってたのか。今何歳なのか、何にもわかんねェんだ。別に記憶喪失ってんじゃ、ねェんだがよ」

 テツはうつむき加減でちらちらとクッキーと紅茶を見ていた。フィリュネはそれを察すると、トレイごとテツへ差し出してやった。彼はイオやフィリュネを交互に見ながら、ゆっくりとクッキーと紅茶をとり、口へ運んだ。

「うめェかい。結構たくさん作ってくれたからよ、嬢ちゃんも食べてってくれ」

 フィリュネはテツの口角がほころんでゆくのと、イオがそれを慈しむような目で見ているのを、おかしいとは思いながらも──自分までなんだかほのぼのとした気持ちになっていくのを感じていた。まるで、小さな子どもを見る兄……いや父親のようではないか。

 おかしい。暖かな気持ちを感じながらも、フィリュネはそんな違和感を拭えずにいた。しかし彼女はクッキーを口に運び、紅茶で流し込んだ時点で、そんなことがどうでも良くなってしまった。

「このクッキー……すごくおいしいです」






 一方、憲兵官吏のドモンは帰り支度をしていた。冬場はやる気が起きない、というのは彼の弁であるが、最近は今まで以上にやる気が湧いてこないのだった。管轄のヘイヴンをぶらぶらと見回り、適当に日誌を書いて、帰る。そんな無為な日々がただ無限に続いているような感覚。生きながら死んでいるような感覚。上司のガイモンも、何度か彼に叱責を繰り返していたが、まるで効果が無いようであった。

「おっ、ドモンか」

 肩を落として歩く彼に、話しかけるものがあった。赤毛の憲兵官吏。ドモンと同い年ながら、いまや特別捜査班の班長に出世した有望株のサイであった。彼も若干憂鬱そうであったが、ドモンよりはマシなようであった。彼には、仕事がある。使命がある。ドモンと同じく親しい人物を失った彼であったが、ただへこたれてはいられなかったのだ。

「ああ、どうも。……僕、今日はもう帰るので、これで……」

「ドモン」

 サイはドモンの肩をぐいと掴んだ。ドモンは振り返らなかった。

「なんです」

「いやその……なんだ。実は、こっちの特捜班の事案でな。家族三人、愛用してる包丁やら、万年筆やら、ペーパーナイフやらで刺殺された事件。あの容疑者ってのが、隻腕の男らしいんだが」

 一週間ほど前、書店ミロク堂の主人含む家族三名が惨殺された。当初物盗りの犯行かと思われたが、奪われた物は無し。憲兵団でも、あまりに残虐な犯行と見られ、早々にサイ達に捜査の手が委ねられたのだ。

「ちょうど犯行後くらいに、ヘイヴンで見かけたやつがいるらしい。お前ももし見かけたら、教えて欲しいんだ」

「気づいたらそうしますよ」

「なあ」

 サイは耐え切れない様子で、切り出した。

「切り替えろ、なんて言わない。だけど、俺達が行動を起こさなきゃ、モルダさんみたいに犯罪の犠牲になる人間は増える。そうは思わないか」

 ドモンは答えない。返事もない。サイはため息をつきながら、手を離した。振り解こうとしなかっただけマシなのかもしれない。もしくは、振りほどく力すらも無くしてしまったか。

「すみませんね。僕はそんな風に考えることが、しばらくできそうにありません。僕のことは、ほっといてください」

「……ガイモン様に聞いたぞ。お前、最近酒浸りだそうじゃないか。セリカちゃんにだって、心配がかかるだろう」

「……僕だって、酒の力を借りたい時くらいあります。用事があるんで、これで……」

 そう言い残すと、ふらふらとドモンは夕日すら失った寒空の下へと消えていった。そんな彼の後ろ姿を、サイはいつまでも見つめ続けていた。まるで本当に消えてしまいそうな後ろ姿だと、思いながら。






「ドモン様! お待ちしておりました!」

 ドモンの姿を見て、マスターのマリアベルは朗らかに、嬉しそうに言った。既に喫茶やすらぎは閉店状態であり、中にはマリアベルの他、普段はひしめき合っている気すら感じさせる店員達すら居ない。

「や、どうも。席はどこですか?」

「こちらです」

 薄暗い店内を歩き、奥へと進む。今日は、セリカがどうしても外で食事をしたい、それも喫茶やすらぎで、と強く言うので、ドモンが折れた形だ。本当は、何もしたくはないのだ。食事も適当に済ませて、安ワインでも開けて、寝てしまいたい。それがドモンの本音だ。

「よう」

 そこにいたのは、予想外の人物であった。室内でも外さぬ黒メガネに、黒いコート。手元の灰皿には、少し待ったのであろう。根本まで吸いきったタバコが数本転がっている。

「……セリカはどうしたんです」

「ま、いいじゃないか。座んなよ、旦那」

 ドモンはマリアベルを恨みがましく見つめたが、彼は悲しそうにうつむくばかりであった。構わずソニアに鍵を差し出す。

「鍵、かけておいてくださいね。私も帰ってしまいますから、外のポストにでも入れておいて下さい。お酒代は……ドモン様のツケですからごゆっくり」

「エッ」

 問い詰めるまもなく、マリアベルはさっさと外へと消えていった。ドアベルが虚しく男二人の空間に響き、やがて消えた。

「座んなよ」

 ソニアは繰り返した。新しくタバコを取り出し咥え、携帯火種で火を点けた。ガラスのコップ二つに、琥珀色のウィスキーを注ぎ、ドモンにすっと差し出した。

「飲むかい」

「なんであんたがここに。セリカはどうしたんです」

「頼まれたのよ。あんたが急に酒の量が増えて参ってるってな。……可愛い妹さんを、あんまり困らせるのは良くねえな、旦那」

 そう一方的に言ってのけると、ソニアはウィスキーをちびりと舐めた。ドモンはといえば、手をつけようともせぬ。剣を置き、眠そうだった目を鋭く尖らせ、ソニアを見つめるばかりだ。

「あんたがそうなった原因は解ってる。それについちゃとやかく言うつもりはねえ。……で、旦那。あんた、何を怖がってんだ」

「怖がる? 僕が?」

「ああ、そうさ。あんたは怖がってる。ビビってんのさ。断罪人の元締のあんたが」

 ドモンは、押し黙った。押し黙ったまま、ソニアと同じように、ちびちびとウィスキーを舐め始めた。そうして二人は、しばらくの間何も喋らなかった。喫茶やすらぎに設置された柱時計が、虚しく時が過ぎるのを告げる。コチコチと時は進む。二人は喋らない。ソニアは切り出すべき言葉をすべて投げかけた。後はドモンが喋るか否かだ。元よりソニアは、誰かの話をうまく引き出させるような話術など持っていないのだ。

「昔の話」

「あん?」

「昔の話ですよ。五年前。内戦になったイヴァンでの話です」

 ソニアはたばこを灰皿に押し付けた。彼にできる、話の促し方はそれしかなかった。ドモンがそれを汲み取ったかは分からなかったが、ドモンは話を続けた。

「僕は、憲兵官吏になったばかりでした。当時イヴァンは、貴族の私兵で溢れて、むちゃくちゃになってました。なにせ、皇帝がいないんですから。帝国貴族の尖兵共が、粋がるのも無理は無いってもんでした。……僕は、ある時知らない女が犯されてるのを見たんです。僕は、止めました。止めましたが、無駄でした。やつらは僕みたいなペーペーの木っ端役人など、気にもとめやしないんです。なにせ、貴族の子弟が遊びでやってるような兵士も多かったですからね」

 ドモンは立ち上がり、厨房へ入ると、勝手知ったる顔でワインボトルを取り出し、ワイングラスと共にテーブルに置いた。暗さからか、血のような赤い液体がグラスに満たされる。

「おまけに、やつらときたら……俺達に注意するなど、帝国や皇帝に対する侮辱だ、なんて言ってきましてね。たった今犯しているこの女を抱けば、許してやるとまで言いました」

「抱いたのか」

「言い訳になりますがね。できるだけ時間を引き伸ばしましたよ。ジャケットをゆっくり脱ぐとか、そういうので。なにせ、僕が憲兵官吏になれたのは奇跡みたいなもんでしたから、ヘタをうって首になるのだけは避けなくちゃ、とまあ必死だったんです。どうすればいいのか、何をすれば正解なのかなんて分かりゃしませんでした。それまでみたいに、剣を振り回してりゃ一目置いてもらえる風来坊生活とは、わけが違いますから。話がそれましたね……女は、僕がジャケットを脱いで、剣を置いた時……舌を噛み切って死にました。貴族の兵士共は、笑いながら僕に言ったんです。お前が、殺したのだとね」

 そこでようやく彼は、ワインに口をつけた。まるで水でも飲むかのように、一気にグラスの中のワインを飲み干したのだった。

「僕はこれでも、ちょっとした名家の出でしてね。初代が、なんと英霊だと言うんですよ。ナカ、だったかナコ、だったか。転生した時、相当な高齢だったらしいですが、女に子供を何人も産ませるわ、剣を振るえば十人倒すわ、まあ凄い剣士だったそうです。……そんな家だったもんで、小さい頃は寝物語に色々聞かされましたよ。その初代様が、悪を倒す話をね。どの話も、正義は必ず勝つで締めくくられたもんです。僕も、そう信じてました。何の罪もないその女が、自分の目の前で辱められて、間接的に殺されるまでは。……だから、神父や当時の仲間、元締達と一緒に、悪党どもを初めて殺した時、僕は世の中が変わると思ったんです。バカみたいな話だと思いませんか。たかが殺し屋が、世の中を変えられると思ってたんですよ。実際は、何も変わらなかった。仲間たちは命を落として、僕と神父だけが残ったんです。世の中は、何も変わらなかったんですよ」

 ソニアは、ただたばこをやり続けていた。差し挟むべき言葉など、彼は何も持ち合わせていなかった。女は甘い言葉を適切にささやけば良い。男同士の奇妙なところは、そうしたセオリーが存在しないところだ。しばしば、言葉を発することが命取りになる。それが男同士の空間だ。

「だから、僕はあんたらと組む時、金で、金だけで断罪をやろうと思ったんです。金だけですべてが決まる。依頼人のことなど知ったこっちゃない。神父が適当に選んだ金になりそうな恨みを、復讐を、本当にやってのけるだけ。何も考えなくていいぶん楽になりましたが、僕は分からなくなったんです。そんなの、金のために人殺しをする悪党と、何が変わらないんだって……モルダさんは、正真正銘クズに殺されて、そのクズ共を僕らが殺して……僕らは、一体なんなんでしょう。何のためにいるんでしょう。それがよく分からなくなって……僕は……」

 話は終わった。ソニアはたばこを吸うのを止め、灰皿を横にどかし、ワインを煽った。そうしてから、彼はボトルを持ち、ドモンのワイングラスを満たした。

「神父は、食っていくためだと言ったぜ」

「やつは、割り切っていますからね。僕はどうやら口先だけのようです」

「わかっているだけ、マシじゃねえか。……なあ旦那。俺も英霊だって話、聞いたかい」

「神父から少し」

「俺は、元々あっちの世界でも殺し屋だった。組織のために、誰だって殺した。女子供だって、構わなかった。だから、無様な死に方をしてこっちへ来たんだ。路地裏の溝の中に頭から突っ込んで死んだんだ。旦那、ひとつ言っておくぜ。殺し屋はいい死に方なんて出来ねえ。……一度死んだ俺が言うんだ。間違いないだろ」

 ドモンは頷きながら、ゆっくりとグラスを口に運んだ。

「でもよ、旦那。俺は断罪人で良かったと思ってる。生きてちゃならねえクズ共を殺すのと、何の罪もねえやつを殺すのじゃ、だいぶ気分が違うからな。……だがそれだけだ。俺達が金をもらって人を殺す事実は変わりねえ。だから俺達は間違いなく無様に死ぬんだ。それまでは、何をどう考えようが、自由だろ」

「自由」

「そうさ。あんたみたいに悩むのも、神父みたいに割り切るのも自由だ。だがみんな最期は無様に死ぬ。わかりやすい答えだろ。それまで後悔なく生きりゃ、それでいい。せいぜい、ひとりでも多くクズどもを地獄に放り込んでやろうぜ。それが金だけでできるのは俺達だけなんだからよ。ああ、でもさすがに路地裏で死ぬのは考えものだな。今度は、マシな死に方をしたいもんさ。俺が考えてるのは、それくらいのもんだ」

 ドモンは笑いを噛み殺しながら、ワイングラスから手を離した。ソニアも同じくそうした。二人の男たちは、いつの間にか膝を叩いて大笑いしていた。

「せいぜい悩みなよ、旦那。悩む権利を奪うなんてことは、誰にもできねえ。あんたは悩める男だ。そういう意味じゃ、人間らしさを捨ててないってことじゃねえのかい。それが、ただの人殺しと断罪人の違いってもんなんじゃないのか」

「僕も、神父も、あんたも……フィリュネさんも、いつかは無様に死ぬってわけですか」

「そおさ。俺たちゃ多分、地獄にも行けないが……死ねばそこでみんな一緒だろうぜ。できることなら、フィリュネは一番最後にしてもらいたいがな」

 いつになく、ソニアは寂しそうに言った。ドモンは新しいコルクをワインボトルにねじ込む。家に帰ろう。ドモンは、剣を腰に帯び、立ち上がった。おそらく、セリカが寝ずに待っている。

「はやく行ってやれよ、旦那。一番心配してたのは、妹さんだぜ。だが……当分断酒だろうな。もう一杯やらなくていいのかい」

 年長者の言葉に、ドモンはドアノブに手をかけながら、おどけて言った。

「今夜は飲み過ぎました。あんたにも余計な事を話したような気がします。当分は、下戸で通しますよ」


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