そろそろ任務な頃合いだと思ってね"紅"
「さて・・・と」
今回は何だろう、前回はもうなんだか面倒というか、
というかだるい?そんな任務だったわけだが、
「で、今回は何すればいいんですか?」
俺は今、自分でもわかるほど機嫌が悪い、
というのも、だ
~2週間ほど前~
「一~元気か~?」
俺は前回の任務で怪我を負ってしまっていた一の病室に居た、
まぁ、見舞いというやつなのだが、
「・・・・・。」
一は答えない、何も、というか答えられない、口が頭ごと包帯でくるまれている、
俺は絶句した
ふむ、なぜか一の容体が、というか怪我が明らかなほどに悪化しているように見える、
というか確実に悪化している、この前は巻かれていなかった部分にまで包帯が巻かれているし・・・
「お前、どうした?」
「もご~もごご、もご~」
・・・・・全く分からない、全く分からない、
大事なことだったからつい心の中で2回復唱してしまった、
「もう喋らなくていいから紙に書け」
そう言って俺は手近にある紙とペンを渡す、
すると何かを一が書き始める
俺はさっさと書き終わらないかな~などと思いつつ窓の外を見つめていると
ほんの15秒程で、「ん~ん~」と一が声を立てる、
そして俺は紙を覗きこみ絶句した、
そこには
『ナースさんのスカートの中をより近くで見ようと窓から身を乗り出していたら落ちた』
と、意味のわからないことが書いてあったわけで、
~今~
「少し機嫌が悪くありませんか?」
おっと、姫様に気を遣わせてしまったようだ、
「いえ、一がバカなだけです」
「貴方も同じ遺伝子でしょうに・・・」
「まぁ、そうですが、で、任務というのは?」
「はい、今回の任務は海です、海のそこまで行って、あるものを取ってきてほしいのです、」
「はぁ・・・」
「行けば分かります、」
「・・・はぁ・・・」
うわぁ~・・・・なんだか知らんがすさまじく嫌な予感がする・・・
「では、頑張ってください!」
「・・・はい」