この事件に関わったものは二名、行方不明者は‘一名’、生存者も‘一名’
・・・また二発の拳銃の音が響いた。
どうなってるんだ?聡は気になっていた。人がいないとはいえ街中だ、
軽い気持ちで拳銃なんて物を使うとどうなるかなんて一目瞭然どころか見ないでも分かるレベルだ。
そんな奴のところに自分は行こうとしている。まるで頭のおかしい奴のようだ。
だがそこには確実に人がいる。聡は何より今、人という存在を自分の目で確認したかった。
もうすぐで着く、聡は歩く速度を上げた。
一は急に息ができるようになったことにまず驚いた。なぜならそれは敵がこちらに対する見方を変え、
敵対心を失ったのか、それとも第三者がこの状況に手を加えたか、だからだ。
そして今現在周りに人は居なかったはずだ、もしいたとしてこんな状況に手を貸すような奴がいるか?
一は敵が攻撃をやめたものだと思い安心してしまい、そのまま気を失った。
隼は‘影’を切り裂いた。その時隼は良しこのまま押し切れると思った。何より斬撃は効いたようだし、
何より一も居る。これならいけると心の底から安心していた、だが甘かった。一に声を掛ける、「俺だ!大丈夫か?」
・・・返事がない。一の顔を確認する、息はしているだが一は気を失っていた。これはまずい。一を庇いながら戦いきるなんて確実に無理だ。今、あの化物は切り裂かれてから動いていない、逃げるなら今しかない。隼は一を背負い、駈け出した。二回ほど曲がり道を曲がったところで隼は言った、「ここまで来たら大丈夫か・・・?」言ってから気づいた、
これは、この言葉は死亡フラグだ、余計な事を言ってしまった、まずこういうときは何も言わないのがベストだろう、声の元を探知される可能性が無いわけでは無い、そして今現在隼にはやってしまったなどと考えている暇はないはずだった、
目の前に‘影’が居た。そう、こいつは速いのだ、さっき見た通りに、そんなことに気付かず死亡フラグがどうだなどと考えている暇があるはずがない。隼はしまった、やってしまった、と思ったが後の祭り、隼と一はそのまま‘影’に
飲み込まれた。
聡はこちらへ走ってくる足音を聞きつけた。何かから逃げているようだ、そしてひとつ隣の道だろうか?足音が
そこで止まる。そして聡は見てしまった。自分の学校の制服を着た男子生徒が全く同じ顔の男に背負われている。
そしてその瞬間、黒い何かに巻きつかれ、消えた。
後日、聡は校長に呼び出された。「君のクラスの一二三君が学校に来ていないし、電話にも出ない、それに親にもつながらない」、と困ったような顔で見られた、だが困っているのはこっちの方だ。
そう、一二三とは先日見た消えてしまった少年であり、どこに消えたかすらわからないし、
こんなこと話しても誰も信じないであろうことである。
「何か知らないかね?」校長が問う、俺は言った
「何も、知りません。」と、そして聞いた、
「あいつって双子ですか?」すると一人っ子だそうだ、という返答が帰って来た。
その時、聡は似たような奴っているもんだな、程度にしか思わなかったのだが、
二日後、ニュースで、先日千草学園の学生一人が行方不明なった、というニュースがあった。
そして聡は疑問を抱いた。1人?消えたのは二人のはずなんだが・・・
聡は何となくN○Kに問い合わせた、
その問い合わせ電話は聡の人生を変えるものとなった。
・・・一は目を覚ました、高級そうなベッドの上だ、だが目覚めは最悪だった、頭が痛い、その上始業式が終わってからの記憶が全く無い。それに持っている拳銃の中の弾が三発減っている、何かがあったのだろうが、一は考えるのを止めた。まずはここがどこかを考えるのが先のようだ、窓までふらついた足取りで歩いて行く、そして窓から外を覗き、初めて出た言葉はこれだった。
「城じゃねぇか」
ようやくプロローグが終わりました、次からようやく本編?です(笑