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ハイフン  作者: 高夏 浮斗
第一章⑭
49/51

何か厄介なことが起こる気がするんだが・・・

俺が退院して数日、ある日の朝。


「今日は学校はお休みしてください。」

姫は俺達に向かってそう言った。

俺達も堂々と学校を休める訳だ、嫌だとは言わない。

もちろん休ませていただく。


「それでですね、勇者様方にはちょっとした健康診断のようなものを受けて頂きたいのです。」

なるほど、一日潰すレベルの相当めんどくさい事になった見たいだ。

これなら学校で寝てた方がマシなような気もする。

だが一度引き受けてしまった以上、やらざるを得ないわけで、

『あ、はい。わかりました』

と言うしかなかったわけで。


俺達は今体育館みたいなところにいる。


「・・・どこだよここ」

「いや、それはこっちのセリフだけど・・・」

などとやりとりを交わしながらまずは魔力の測定をする。

これに関しては魔力の量を調べるだけなので、単純に数値が大きいのが凄い、といった分かりやすい測定だ。

「さて、」

「やるか。」

俺達は取りあえず機械に腕をつっこむ。

ま、血圧測定の機会を想像すればそれに近いだろう。


結果

一(俺) 734.1654・・・

隼   734.1654・・・


うん、ま、分かってたよ。

因みに俺達は魔導士の平均のそれを大きく上回っているらしい。

まぁ、大したことではないが。


そして次だ、DNA検査だ。

これも完全に一致

次、身長と体重。

これも一致。

声や耳などの検査。

一致。

脳の検査。

一致。

良く分らない魔法の検査

一致。


よくもまぁここまで一致しますね本当、


そしてそれから色々検査をしてその日の検査は終了。

結果から言うと全てにおいて全てが一致していた。

流石はクローンといったところか、

ま、別に俺らが凄いわけじゃないわけだが、

そして俺達は帰って寝た、

それはもうぐっすりと寝た。

睡眠中に左腕にチクリとした感触を感じる。

俺は特に気にせずに睡眠を続けた。


そして次に目覚めたのはその検査の3日後だった。


寝過ぎた、体が重い、凄く重い

俺は重い体を半ば無理やり動かしながら隼の部屋に向かった。


「ZZZ」

隼はまだ寝ていた。


「おい起きろ」

俺は頬をはたく、

だが隼は起きない。

「全く・・・」


俺は超高速往復ビンタを使った▼

ビシビシビシビシビシビシ・・・


「ってぇぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!」

あ、起きた。


「え?何?何?なぜ?」

「起こした、起こした、理由は特に無い」

「・・・・。」

「そういえばお前も3日ずっと寝てたの?」

「は?3日?て、えぇ?めっちゃ時間経ってるじゃん!3日じゃん!」

「だから3日って言ってるだろ・・・」

「あぁ・・・」

「なんというか」



   『なんとなくだが嫌な予感がしないでもないな』




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