表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイフン  作者: 高夏 浮斗
第一章⑫
40/51

12時ってことは決戦だ!やってやる!

深夜12時、俺たちの戦いは始まった。


まずは先の通りに鍵を開ける、

ここはまぁ軽くクリアだ。


そして次だ。


この前阿立さんに聞いた話なのだが、

一度こういう事が起こると1週間の間だけだが、

セキュリティが強くなるそうだ。


俺たちは警戒しながらも金庫の方へゆっくりと忍び足で

向かって行った。

すると、金庫周りの5m程の床に何か敷いてある。


これは俺の想像だが、刺激を与えたら警報が鳴るタイプの

あれだろう。


めくってしまえば良いのだが、きっとこれはめくる時にも音が鳴る。

そう俺の勘が告げている。

俺は隼に視線を向け、一度部屋に戻る事をアイコンタクトと、

ジェスチャーで伝えた。




「なんだよあれ!」

「あれって絶対踏んだりしたら音なるタイプだよな」

無事に部屋まで帰還した俺らは次の作戦を練ることにした。


「で、どうするよ」

「どうしようか」

・・・・・。

沈黙、

その沈黙が延々と続くかと思ったのだが、そこで沈黙を破った者が居た。

俺である。

「作戦を考えた」

「おう、話してみろ」

隼は三角座りだった態勢を崩しだるそうに聞いてきた、

こいつ・・・もしや聞く気がないな?

「まぁ取りあえずちゃんと聞け」

俺は隼の曲がった背中を膝で伸ばさせてから説明をし始めた。

「まずはあれをこうやってこうしてあーだこーだ」

「・・・わかった」


取りあえず理解してくれたようだ。


作戦開始時刻は1時である。






深夜1時25分、


俺らは厨房の天井についている排気を外に流すための管の中に居た。

あの四角いパイプみたいなやつだ。

正確な位置がわからないので手探り状態だが、大体の位置を予想し、

空気を吸い込む場所(換気扇の蓋の様なもの)を取り外す。


するとそこには厨房のおばちゃんの寝姿があった。

正直全く萌えない。

とにはかくにもどうやら場所を間違えたようだ。


俺らは付近の捜索を始めた。


次に見つけたのはボイラー室、

違う。

次はトイレ、

違う。

阿立の部屋

違う。

風呂場

違う。

風呂場

違う。

コンピュータ室

違・・・戻ってんじゃん。

玄関

行きすぎた


そして、厨房。

ここだここだ


今思えば風呂場が2個あったのは男湯と女湯だったんじゃないだろうか

そんな自分への失念が膨らんでいる。

まぁそれは置いておいて、だ。


あの通路は凄く時間を喰う。

厨房の時計を見ると既に2時半だった。

そして任務を開始する事にした。


その絨毯もどきの上に金庫があるのに後が鳴らないと言う事は

きっと金庫の真下には絨毯が引いていないのだろう。

そう考えた俺らはまず天井から金庫の上に飛び乗った。


ここまでは順調だ。

そして金庫のカギを・・・。

やっべぇぇぇぇぇええええええ!!!

金庫のロックナンバーが分らねぇ!!!!!


そして今気付いたのだが金庫の上から天井に戻るのは不可能じゃないか?

結構高いし・・・。

それに普通に地面に降りようにも絨毯が・・・。




これ、積んだんじゃないの?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ