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ハイフン  作者: 高夏 浮斗
第一章⑨
29/51

新しいミッションだな、面倒臭ぇ

紅葉が咲き気乱れるある日の朝、俺達は学校へ行くために制服に着替えていた。

因みに俺らの学校の制服は普通のブレザーに男はネクタイ女はリボンという超無難な

服であり、動きやすさはまぁまぁの服だ。

そして学校に行く前、姫様に挨拶をしに部屋へ行き、ノックをする。

そして姫様の返事を聞いたあと、部屋に入る。

ここまではいつも通りだった。


だがここからがいつもとは違う。

まず姫様が珍しく真剣な顔をしている。

そしていつもは俺らから「学校行ってきます!」と、話しかけるのだが、

今日は姫様から話しかけてくる。

「あの、ちょっといいですか?」

正直嫌な予感がしたので「え~、嫌です!」と、言いたいところなのだが、俺らは優しいので、

「あ、はい!全然いいですよ!」と、言ってしまった。

これが今回の災いのもとになるとは誰も思ってなかったとは言わないが、予想外に今回のそれは面倒だった。




「お仕事です、お願いしてもいいですか?」

姫様が俺らに仕事を頼んでいるので、取りあえず引き受けとこう、と

一の目を見てアイコンタクトをとろうとする・・・失敗のようだ。

取りあえず「良いですよ。」と、返事をする。

一も少し考えた後に「分りました。」と、反応した。

そして仕事の内容が告げられ、俺達は今青森にいる。


「こんなの本当にやるのかよ・・・」

一がぼやいてるのを聞いて俺まで嫌な気分になった。

仕事の内容はこうだ。


大阪軍に飼いならされたと思われる龍が青森で暴れているとの報告があったから

その龍をぎりぎり生きている状態で午後2時にそちらに着くトラックに乗せろ


との事だ。因みに今は1時、後1時間しか猶予はない。

それまでに龍と思われる物を特定し、そいつを半殺しにしないといけないのだ。

相当な難易度である。

この前見た資料の書き方では、この龍と呼ばれる存在は大量の魔力を持っているようだし、

俺らが勝てる確証はないのだ。

それでも俺らは金の為にやらないといけない。

この前のゴキブリの件のようなことがいつあるのかもわからない今、

俺らには金が必要なのである。

正義とか、勇気とかは正直二の次、いやどうでもいい。

俺らは正義のために動いているのでも悪を倒そうとしているのでもない。

生きるために働いているに過ぎない。

自分の正義の為に働くサラリーマンなんて居ないだろう。

仕事なんてのは自分とその大事なものの為に働くのだ。

悪を倒すためでも正義のヒ-ローになるためでもない。

全部、自分の為だ。




 「リミットまで後50分か、どうする?二手に分かれるか?」

隼が提案するが俺は却下する。

「駄目だ。敵の強さが解からない以上危険だしな。」

「了解」

その時、遠くの方から爆発音が聞こえる。

「あそこじゃないか?」

「あぁ、あそこだな。」

俺達は超スピードで駈け出した。




俺達は驚愕した。

俺達の前には龍が居た。

俺達は正直龍なんて居ないと思っていた。

龍と呼ばれる何かだろう、そう確信していた。だが違った。そこには龍が居た。

その姿は赤く、堅そうな鱗に包まれ、凄い威圧感でこちらを睨みつける。

まるでその姿は、

「グレイ○ドラゴンみたいだな。」

「あぁグレイトド○ゴンみたいだ。」

某RPGに出てくる、とある金ぴかの龍をさらに大きくし、翼を大きくしたようだった。

その姿に少々驚きつつも俺達は戦闘態勢に入った。




残り時間は後45分である。

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