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ハイフン  作者: 高夏 浮斗
第一章⑧
26/51

一二三家の日常、というか家っつか城

「朝ですよー起きてくださーい」

俺の朝はメイドさんとの挨拶から始まる。

どうだ?羨ましいだろ?

「あ、おはようございます。」

「朝食が出来てるのですが、お持ち致しましょうか?」

「いや、いいです。自分で食事部屋行きますんで」

「そうですか、では。」

俺は晴れやかな気持ちで朝を迎えた。


    一二三隼



「朝ですよー起きてくださーい」

俺の朝はメイドさんとの挨拶、ではなくメイドさんにたたき起こされることから始まる。

どうだ?羨ましいだろ?

「うぅ~ん・・・後15分したら起きます。」

「駄目です~!もうご飯出来てるんです!」

布団が剥がされ、俺の体は秋の寒さによって丸くなる

「寒いよ~眠いよ~」

「朝食が出来てますけど、持って来ましょうか?」

「お願いしま、いや、いいです。自分で行きますんで、」

「分りました。でも、『やっぱり行かずに二度寝しよ~っと』とかは無しですからね?」

ばれてやがる・・・酷いよ明香さん・・・

「わ、分りました」

「私も食事部屋に居ますので、ちゃんと来てくださいね?」

「やっぱり持ってきてもらっても・・・」

「もう、仕方ないですね・・・」

俺はとてもダラダラした朝を迎えた。


    一二三一





俺たちは学校まで自転車で行く。


「全く、一もちゃんと起きろよ?明香さん可哀そうじゃないか」

「朝は苦手なんだよな、なんでDNAまで同じなのにこういうところは・・・」

「そうだな、たまに違うよな~」

「実験終わってからなんだかんだで数年経ってるもんな、」

「まぁ違いくらい出てくるだろうな」

俺たちの前から車がやってくる。俺たちは迷わず右に避けた。

「やっぱりあんまり変わってねぇのな」

「そうだな、」


     一二三隼





俺たちは学校で授業を授ける。


「このページ、宿題だったな、じゃぁ右端から当ててくぞ。」

俺たちは隣同士の席である、俺ら二人を槇と梓沙が挟んでいる状態だ。

なので俺、一は問題番号が奇数の問題。隼は偶数の問題しかしていない。

「はい!一、10番だぞ。」

「あ、はい」

そして隼が俺の代わりに答える。

「3ry+2g=4x+8y-26z=78です。」

「はい正解」

俺らは声もそっくりな訳で、席が離れていない限りこの手法が使えるわけである。

槇から畳まれた紙切れが回ってくる。

『一宛て』と書いてあるので、俺は紙を開く。

『その戦法超ずるい!先生にはばれなくても皆にはばれてるよ!』

だそうだ。俺はその紙きれの余白に、

『ばれたからって止める気はないけどな、楽だし。』

そう書いて折り畳み、槇の机に放り投げる。

すると槇は『ムッ』とした顔で付近のゴミ箱に放り投げる。

が、ミスシュート。俺は『ドンマイ!』と心の中で言いながらすっごく爽やかな笑顔で

右手親指を『ビシッ』っと上に立てた。


    一二三一




俺たちは昼飯を食べる


「午前授業超疲れた~」

いつも通りの屋上で俺は叫んだ。

「でも一も隼も半分くらいは寝てたよね?」

『うっ!』

「あんた達って変なとこ似てるよね」

『そうか?』

「そうですよ、今だって息ぴったりだったし、と言うか寝ちゃだめですよ?」

『はいはいはいはい』

「これはダメだ、寝る気満々じゃん・・・」

『次の授業も寝る予定です!』

『え?次の授業は体育だよ(ですよ)?』

『・・・・・・。』

・・・・・・体育・・・・・嫌だなぁ・・・・・


    一二三隼




俺たちは運動をする


今までにこれ程体育が嫌だと思った事があっただろうか。

何故こんなに体育を毛嫌いしているかと言うとだな。

あれだよあれ!恐怖のドッヂボール!

あれ痛いんだよ!みんな魔法力レベル高い!レベル1の俺らは痛い目

見るだけなんだよ!嫌だよ!痛いだけのスポーツなんて!

「今日はサッカーをします!」

『・・・。』

これ駄目だ!腹にボールが食い込む奴だ!

死にたくない、死にたくないよ!

「キックオフ!」

・・・・やっぱり痛いだけの上負けるなんて酷いよ・・・。


    一二三一





俺たちは帰る


「今日は疲れたな」

「あぁ疲れた、ところで一、」

「ん?」

「今日の晩飯ってなんだっけ?」

「確かなんか高そうな名前の物だったと思うぞ?」

「だよなぁ・・・」

「あぁ・・・」

『今日も平和だなぁ』


    一二三兄弟

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