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ハイフン  作者: 高夏 浮斗
第一章⑧
25/51

魔法!というかなんだ、お疲れ様

「おっす!帰ったぞ~」

「おっす!帰ったぞ~」

「遅かったな!」

「結構遅かったね。」

「まぁ色々あったんだよ、」

「そうそう!俺達の魔法!どんなのか分かったぜ!」

「ほんと~?どんなのなの?」

「知りたい!」

「え~とな・・・」

「カクカクシカジカ」



「へ~。空気を物質に変える魔法ね・・・」

「そんな魔法聞いたことないよ~」

「私も!変わった魔法を使う人、1人は知ってるんだけど、ここまでレアな魔法じゃなかったしな~」

「え?槇ちゃんそんな人と知り合いなの?凄いね!」

「うん!名前は何て言ったっけ、あの子だよ、あの子。中学の頃の夏に転校してきた子!居たじゃん?」

「あの子?あの子そんなに珍しい魔法使うの?」

「うん!そういえばあの子もすっごく足速かったよね!」

「そうそう。運動とか苦手そうなのに4.5秒で50m走ってたよね?」

「そう!その子の魔法が凄かったんだよ!」

「そうなの?」

「うん!重力を操るんだよ?凄くない?」

「え~?そうなの?知らなかったよ!」

「・・・で、名前は何て言ったっけ?」

「えーっと、確か・・・あい、あいさわ?あいざわ?どっちだっけ?」


その名前に俺達は心当たりがあった。相沢芳樹あいざわよしきだ。俺達の世界から去年の冬に忽然と姿を消した

男・・・いや、俺らの友人の名前だ。芳樹だけは俺達の秘密(クローンである事)を知っており、

俺らが最も打ち解けていた友人である。

だがその確証はない。まだ期待レベルだ。俺達は期待を確証に変えるため、口を開いた。


『そいつの名前って、相沢芳樹?』

「あぁ~そうそう、って言うかなんで赤青コンビが知ってるの?」


あれ?おかしいな、いつの間に赤青コンビって言う愛称が広まってるんだ?

いや、そうではない。いやいやそうでなくはないんだがそうではない。


「そいつ、俺等の友達なんだ、どこにいるか知らないか?」

声のトーンが下がっているのに自分で気づいた、相当イライラしてるな、俺。

「なんで怒ってるの?まぁいいんだけど、相沢君なら1か月ほど前に行方不明になっちゃったんだよね・・・」

「いや、悪い、怒ってるわけじゃないんだが、相沢はまた行方不明なのか、ありがと、教えてくれて。」

「あ!でもでも大阪の陣地で見たって人が居たよ!15日ほど前だけど。」

「そうか!ありがとう、また探しに行くよ!」

「うん、でも大阪の陣地、あんまり入ったらだめだよ?」

「わかったわかった」


「じゃ、あたし達今から検査だから!」

「ちょっと待っててね?」

「おう!」

「わかった!」


・・・・・・。


「で?どうするよ。」

一が突然尋ねるねて来る、分かってはいるが条件反射で聞いてしまう。

「なにが?」

「何がって・・・芳樹だろ?」

「あぁ、どうしたものか・・・」

「っつってもなぁ・・・」

「あぁ・・・」

『行くしかないよなぁ・・・』

「まぁ、すぐにじゃなくてもな・・・」

「そのうち行くか。」

「おう!」


それから他愛もない話を数十分していると、

「たっだいまぁ~!」

「ただいま。」

あいつらが帰って来たようだ。

「で?どうだったの?」

一が話を進める。

「ん~・・・レベル4ですね~最近ずっと4なんだよね~」

「わたしもレベル4。」

「4あるだけましじゃん!」

「そうだな、俺らなんて0だからな。」

「でもどんな能力分ったらすぐに出来ると思うよ?」

「ん?そうか?」

「そうだよ!」

「じゃぁちょっとやろうぜ!隼!」

「おう!」



~数分後~

「マジか・・・これマジか・・・」

「まさかのまさかだったな・・・」

俺達の目の前には黒く、堅く、重い。そんな四角い物体が出現していた。


 その物質に名前は無い。

その物質は四角く、黒い物のイメージから生まれた物体であり、

一や隼が白い物体をイメージすると白い物質がイメージ通りの形で出現するだろうし、

鋭く、堅く、軽い。そんな物をイメージするとそれに見合ったものが生成されるのだろう。


そしてこの物質は本来存在しない未知の物質であり、存在自体がイレギュラーなのだ。

よって、隼や一が今は使わない、消えてもよい。と考えたものはその場から姿を消すだろう。




 そんな未知なる魔法を俺達は手に入れた。

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