あんときのあいつだ!あんときの!名前知らないけど!
「塀はざっと2mちょいって感じだな」
「どうする?一、」
「そんなの・・・」
一が助走を付けて軽めに背面跳びをする、
「よっと」
そして一は塀を飛び越えて、その上空中で態勢を整えて見事着地した。
「こんくらいなら余裕だろ」
まぁ、正直ここは重力半分位だから余裕なんだけどね?
「おっけ。じゃ、行くわ」ひょいっ、と。
「じゃ、調査開始と行きますか!」
「一達サボりとかいいな~」
「そうだね、」
「というか暇だな・・・あ、そうだ梓紗!魔法の練習しようよ!」
「うん、いいけど、どうして急に?」
「だってあたし達ってSSクラスではあるけど魔法レベルそんなに高くないし、」
「そういえば私達って4だったよね?」
「そうだよ!上にはまだ6個のレベルがあるんだから!頑張らないとね!」
「よし!私も付き合うよ~!」
学校は今日も平和だ
「で、だ」「ん?」
「どうする?」「どうするとは?」
「だから単独行動かタッグ行動どうしようかってこと」
「・・・タッグだな」
「やっぱり?」
「あたりまえじゃん・・・」
「当り前だよな~」
『俺達、一心同体だもんな~、色んな意味で、』
「よし、」
「いい感じに揃ったところで行くか!」
「おっけ~」
『Let's go!・・・だな』
「・・・よし一、こっから天井裏、っつっても地下だけど、に入れるぜ、たぶん」
「多分かよ、ま、いいや行くか!」
「・・・結構狭いな、」
「あぁ、何とか進めるからいいが・・・結構きついな」「・・・?!」
「どうした?」
「・・・声が、聞こえる」一には声が聞こえるらしい、
「そうか、俺にはちょっと聞こえない、頼んだぜ、俺はちょっと周りを観察する宜しくな、一」
「任せ・・・?!「下がれ!」俺が「任せた」と言おうとした時、突然隼が声を張り上げた!俺は咄嗟に体中の筋肉を駆使して狭い穴の中を後ろに進む、後ろにいる隼には何かが見えたらしい、と思ったその時、メキ、という鉄が軋むような音が聞こえた。その瞬間目の前が火の海となった
「どういうことだ隼!」後ろでさっきまで外の観察をしていた隼に尋ねる、
「だめだ!気付かれてる!」
「気付かれてる?なんでだ?!」
「俺が知るか!いまは取り敢えず出ろ!」
炎が近づいてくる、下がるスピードより速いぞ、これはマズい、もう間に合わな・・・「バキッ」後ろの方から嫌な音が聞こえたその瞬間、俺達は落ちた、そして出くわした、あの時殺したはずのあの男に・・・
「よぉ・・・俺は西軍進軍部隊第4隊隊長、無雁、残念だけどお前らはゲームオーバーだ、あんときはマジで死んだかと思ったぜ、なぁ?お返しにぶっ殺し確定だわぁ、残念だったなお前ら」
あっれぇ~?こいつ、なんでこいつ生きてるの?あんとき心臓ぶっ刺して確実に殺したはずなんだが・・・
「あれ?おかしい、心臓ぶっ刺したんだけどな~なんて思ってんだろ?俺は普通の人間とは違うんだよ!心臓は右胸にあるしな!」
おっとあいつ弱点言っちゃったよ、
なぜそんな所に心臓があるのかは置いとくとして・・・さっさと殺るか!
「じゃぁさっさと終わらせようじゃねぇか、やるぞ隼!」
「うっしゃまかせろ!」
「な め ん な よ ? 」無雁が明らかに危ないオーラを出している、、と思った時には俺達の目の前に炎の海が広がり始めていた、俺らは咄嗟に飛びあがり壊れている天井に捕まる。
「・・・ぶっ殺し確定だから、逃げても意味ねぇよ?糞ガキ共が」