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ハイフン  作者: 高夏 浮斗
第一章⑤
13/51

123の3人目!

「なぁ槇、魔法って使うの難しいのか?」

「ん~?慣れればそれほどでもないよ?」

「やっぱり慣れか・・・」

「一なら大丈夫だって!だってSSクラスだもん!」

「・・・不安だ、とても不安だ。」

「じゃあアタシが教えてあげよっか?」

「え、まじで?いいの?」

「いいよー超いいよー目指せ最強魔導士だよー」

「おうありがと!じゃぁ行くか!」

「えぇっ?もう授業始まるよ?どこ行くの?」

「ほらもう授業始まるぞ!さっさと行くぞ!屋上だ」

「授業はどうするの?」

「サボるにきまってんじゃん!」

「初授業からサボるってどんな不良よ・・・って私も~?」

「おう!行くぞ!」

「ええええええぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええ?!」





 「あ・・・槇ちゃんたち行っちゃったね・・・」

「そうだな、そういえば梓紗、今日の授業は?」

「1時間目は社会だよ~?」

「まじか・・・社会嫌いなんだよな・・・よし!俺らもサボりだな!」

「え、私も?」

「嫌ならいいんだけど・・・俺、迷っちゃうかもな・・・」

「えぇ~?ちょっと待ってよ隼君?」



 キーンコーンカーンコーン

「人が少なくないか?」

「先生!4人ほど何処かへ行っってしまいました!」

「・・・。」






 「一二三君じゃん、居なくなったと思ったらこんなとこに居たんだね?」

「・・・。」無視か・・・

「一君?」

「お前の名前は何だ?」

うっわ偉そー。年上、というか教師に向かって・・・

「俺は水藤聡だよ?HRでも言ったんだけど聞いてなかったのか?」

「私の名前は八条俊樹はちじょうとしきだよ。まぁ君から見たら一二三君だろうがね、」

偉そうだ、なんだか知らんがどうやらこの子は頭を強打したらしい、

「どういうこと?」そのあとに頭大丈夫?と言いたくなったのは言わずとも分かるだろう

「君は一二三一が2人、いや3人か、居る事を知っているかい?」

「3人?まぁ君が一君である可能性も考えると2人かも知れないけど、複数人いるのは知っているよ?でもそのうちの‘2人’は行方不明だ、なのに政府は1人と公言している、いったいどういうことかと思ってね、」

「教えて欲しいのかい?」

「あぁ、割と」

「じゃあ教えてあげようかな?でもこれは誰にも言わないでね?」

「解りました、誰にも‘言い’ません。」

「じゃあ言うけどね、まず3人の内1人はクローンなんだよね、」

「はい?クローン?現代科学ではそんなもの作れるのか?」

ちょっとびっくりした、双子かと思った

ま、正直俺には誰がクローンを作ろうと、作られようと関係ない、どうってことはない、

ま、念のためこの会話録音してて良かったわ

そして俺は続ける

「というかそれは親だっていい気分ではないんじゃないか?」

「いいやあの方たちは金につられてはいはいと二回返事で了承してくれましたよ?」

マジかよ・・・狂ってんなぁ

「・・・誰が作ったんだ?」

「僕ですよ!世紀の天才科学者八条ですよ!」

「あんた、クローン作製以外にも何かしてるだろ。記憶関連で、だ。」

「ほほうよくわかったね?」

「・・・なめてんのか?」

もしこいつがクローンを作ったのならこんな歳な訳がないだろう、

「おぉ恐い恐い。そうだな、只の記憶の引き継ぎだよ。」

こいつ脳ミソ腐ってやがるな。正気の沙汰とは思えない・・・

「まぁお茶でもどうだい?」

「・・・。」

八条はカップにコーヒーを入れる、ホットだ、

春とはいえもう暑いんだからアイスコーヒーにしろよな・・・

「はいどうぞ」

「あぁ」

不機嫌に接する、早く帰らないといけなく苛立っているのが自分でもわかる。

このボイスレコーダーは時間が切れると決して大きな音ではないが、カチッという音がするのである、

一応対策は取っているとはいえ、確実にばれないわけではない。

そしておれはこの八条に延々と政治について聞かされる羽目になった。

そんな事をしている間に時はやってきた。「Prrrrr、Prrrrrr」俺の携帯が鳴る。

3,2,1,時間だ「カチッ」鞄の中でボイスレコーダーの自動電源OFF機能が作動する、

完璧だ、良くやった弟よ。・・・。

「はいもしもし、ごめんな、今ちょっとアレだから・・・後でかけ直す。」

そう言い俺は携帯の充電を切る。そして

「そろそろお暇します、では。」そう言い去ろうとする。

「ちょっと待て。」

「はい?」

「鞄の中を見せろ。」

背筋が凍りつく、

「・・・なぜだ?」

「お前は何か企んでいる、違うか?今の携帯電話、あれも故意による物だ。違うか?」

こいつ無駄に勘が鋭いな、

「・・・」

俺は黙って鞄を投げ捨てた。

「・・・これは何だ?」

「ボイスレコーダーだが?」

八条は俺を睨みつけながら机の側面についているボタンを押した、

すると警報が鳴った。

「なんでわかったんだよ、俺が何か企んでるって事」

「胸元の携帯電話が鳴ってから数秒取らなかったこと、いや、取ろうというそぶりを見せなかったことがまず不自然だね、それに君、電話がかかってきたときから凄く機嫌が良い。」

「ちっ。」

ダダダダッとSPらしき人が4人駆けつける。八条は言った、








          「縛って海に捨てろ、」

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