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ハイフン  作者: 高夏 浮斗
第一章④
12/51

魔法?SSクラス?なんだそれ、

「は、はじめまして先生から紹介あったけど私は梓紗って言うの、宜しくね?」

「あぁ、うん。宜しく。」

どうやら横の席の子は梓紗と言うようだ、

髪は茶色がかかった黒(なんだ?栗色って言うのか?これ)で

少し長めで、目が垂れ目な上にニコニコしていて左口元にほくろがある。

何だかアホっぽい。

「あぁそうだ、」俺は取り敢えず話題を持ち出す、

「ん~?どうしたの?」

「ここってどういうことするところなの?」

「ん~っとね・・・ここでは普通に魔法の練習をするよ?そういえば何で急に転校なんてしてきたの?もしかして今の今まで魔力計測してなかったの?」

魔力計測?何だそれは、・・・とりあえず話は合せておくか、

「あぁうん。まぁそんなトコ、」

「じゃぁ前の学校も魔法学校じゃなかったって事だよね?どんな風に授業するかも知らないの?」

「うん・・・ぜんぜん知らないんだ、」

「それなのにSSクラスって凄いんだね!私なんてすっごい頑張ったのに・・・」

「え?SSクラスって何?・・・」

「え・・・?SSクラスはSSクラスだよ」

「・・・。」

「・・・。」あ、ちょっと引かれてる?

「・・・もしかしてこの学校がクラス分けされてることも知らないの・・・?」

「あ・・・はい・・・」

「・・・ふぅ。貴方って一体何者なのかな?」

「・・・俺にもよくわかりません。あ、後俺のことは隼でいいよ?」

「あ、うん。じゃあ隼君で、」

「それにしても隼君は凄い人なんだろうね、多分」

「多分かぁ、でもそれなら一の方が凄いよ?きっと」

「へぇ、そうなんだ・・・。」





 「私は槇だよ!よろしくね!」

「おっけぇ分かった俺は一二三一、呼び方は一で良い。宜しくな、それより聞きたいことがあんだよな」こいつが槇か、髪は茶色の短髪、つり目ってわけでもないが、垂れ目ではない、普通の目だ、左目の辺りに無きぼくろがあって口元は夏祭り時の財布の如く緩んでいる。

「ん?なになに~?」

「ここって何だ?」

「え~、何だって聞かれても困っちゃうよ・・・何だってどういう事?」

「えっとな・・・ここは何する所で、どんな事をするんだ?」

「え?ここは魔法の勉強とか練習とかする場所で勉強とか練習とかするよ~?」

「なるほど、そういや槇って魔法、使えんの?」

「ん~?当たり前じゃん!だってここSSクラスだよ?使えない子なんて居ないよ~?私は炎タイプの魔法なんだけど、一はどうなの?」

「・・・ねぇよ」

「え?」

「・・・・・使えねぇんだよな、俺も隼も。」

「え・・・ウソ・・・」

「嘘じゃないぞ?ホントだぞ?」

「じゃあなんでSSクラスに居るの?」

「俺にも良く分らんのだ」

「それでSSクラスって一って何者?って感じだよぉ!」

「そういえば魔法のことも学校のこともなんにも知らないんだよなぁ、俺。取りあえず説明宜しく!」

「え?あ、う~ん。まずは学校のコトね?まずこの学校は3年制、私達は今1年だから後2年半年残ってるね?因みにクラスはE.D.C.B.A.AA.S.SSがあるの、これは入試の時の魔法力のテストによって決まるの、因みに学年上るときにもテストはあるからね?SSになるには95点以上取らないといけないの。頑張ってね?」

わけわからん・・・あぁ~紅葉がきれいだなぁ~。

「どこ見てるの?ちゃんと聞いてる?」

「おっとすまん、物思いに耽っていた。」

「もぅ、じゃあ次は魔法ね?」

「はいよ~」

「聞く気ないでしょ・・・まぁいいわ!魔法は基本的に炎、雷、風、水、の4種類が平凡で、たま~に無属性とかいうよく分らない魔法使う子もいるわ、君の属性は・・・わからないのね?まぁいいわ、また魔力測定でもするといいと思う。まぁそんなとこかな?」

「ありがと、助かった!」

「気にしないでいいよぉ~」

「因みに授業は結構普通の学校と同じ事もするよ?」

「あ、そこは普通なんだ・・・」




 結構面倒臭そうな事になったな・・・



 



   聡は研究員に連れられあるところへ向かっていた。そこがどこかは聡も知らない。ただ、急に車に乗せられ、

車で走っているのだ、そして10分経過した辺り、

「ここです。」

と研究員に車から出された、俺は周りを確認する。

よし、大丈夫、あいつはちゃんと付いて来ているようだ、これで気兼ねなく話が出来る。

「ここに入って下さい、先生がお待ちです、」

では、と研究員は去ってゆく。

「ここがボスの部屋か、」

俺は大きなドアの建物に入って行った。

「ようこそ。お待ちしていましたよ?」

「はぁ、すいませ・・・」


俺の目の前には俺の頭では到底理解できない、それはそれは3年ほどかかっても理解できない、そんな光景が広がっていた。



そこにいたのは消えたはずの人間、二人いたはずの人間、・・・・・・・・要するに一二三一だった。

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