学校!おぅ、久しぶりな響きだ!
男の心臓を迷わず一突きにした俺は刀を鞘にしまい、隼に言った。
「さっさと帰るぞ。」
疲れた・・・俺、隼は今日の妖刀騒動が相当疲れていたのか城に着くと即座に眠りに就いた。
・・・これは夢確定だ。俺の左に延々と続く白い世界がそこにはあった。別に進む気は無い。
だが、右には普通の道がある。俺は迷わず右に進み始めた、すると大地が砕けた。そして落ちる、落ちる。
「っは!」いやな夢を見た・・・別にこれと言っていやだったわけではないのだが、特に気分のいいものではない。
まぁこんなこといちいち気にしてる暇もない位に今の俺らの状況は深刻なのだからさっさと刀持って姫様んとこ行って何したらいいのか聞いてくるとするか・・・。
「魔力ねぇ・・・」
横で隼が何かぶつぶつ言っている。
まぁ確かにいまいち魔法とか信じられないのだが、実際に見たのだから魔法を否定することはできないのだ・・・俺らに出来るかといったら答えは否だ。
そんなもの使えたら、前の世界で乱用してるし・・・
「ということで魔法学校に通ってもらいます。」
そうそう、そういう学校に行って魔法を・・・は?
「魔法学校?」
姫様の意味不明な一言に二度見、いや二度聞きしてしまう。
「はい!魔法学校です☆」
うわ、テンションたっけぇ・・・
「え~いやですよそんな・・・」
ドスッ!
来てしまったか・・・嫌だと反論しようとした瞬間隼に殴り飛ばされるなんて・・・
「いやですよそんな・・・」
ドス
「いやですよそ・・・」
どす
い・・・」
どす
「解りました姫様!では。」
学校か、こういうテンションは好きじゃないんだよな・・・
「今日は転校生が来ていまぁ~す♪」
「はい静かにしなさい!」
「はーい×40」
て言うことでどうぞ~ガラガラガr
「どうも、俺は一二三一で、」「俺は一二三隼です。」
「え?双子なの~?」
クラスの一人が面白そうに声を張り上げる。「そうですよ~」と先生は答える。
クローンなんて言えねぇしな・・・まぁそういうことにしている。
先生も多分知らないだろう。
じゃあ一君は・・・槇、あの子、の横で、
隼君は・・・梓紗、あの子、の横ね?
「わかりましたぁ~」
という俺の好きではないテンションの自己紹介が終わったわけで、
こうして俺らの学園生活が始まった・・・始まっちゃったよ・・・