第5話 ただのOL改め――〝女軍師・甄嘉〟ここに新生――!
「曹操様――あなたに仕える〝女軍師〟として!
曹操様の覇道を、どうか手伝わせてくださいませ!
今日より私は、甄氏と呼ばれる者にあらず!
郭嘉様の意志と、その技能を受け継ぎし者!
〝女軍師・甄嘉〟――これより新生し、曹操様にお仕え致します――!」
今、初めて産声を上げるように、私は高らかに言い放った。
曹操孟徳――いや、これより曹操様と呼ぶ主君は、決して嘲笑することもない。
秀麗に過ぎる面貌に、まさに真剣の切っ先を煌かせるかの如く、大きな目で真っ直ぐに見つめてきながら頷く。
「あい分かった、キミがそう望むならば、もはや何をか言わんや!
甄氏――否、〝女軍師・甄嘉〟よ!
おれの智嚢として、奉孝に代わり、おれに仕えよ――!!」
「――是! 曹操様――!!」
〝ロード・オブ・三国志〟の〝ロード〟は、あえてローマ字表記されておらず、その意味も明言されていない。
そのためファンの間では〝君主〟だとも――〝道〟だとも、言われている。
だから、私は今、選んだ。
〝道〟を――選んだ。
私、嘉那慧あらため甄氏あらため。
女軍師・甄嘉は、この〝ロード・オブ・三国志Ⅹ〟の世界にて――
――曹操孟徳の覇業を支える、軍師の道を歩むことになったのだ――!!




