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人ならざる力がバレて世界中に狙われた少年、人類の敵と認定されて大切な人を奪われたので復讐を決意します  作者: 寒い


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〈36話〉悪魔の成長は留まることを知らず

34話ミスっていたので直しました。

申し訳ございません。

 東京を壊滅させてから数週間が経った。

 あの後は特に何かをしたわけでもなく、ただ山の中で暮らしていた。


 冬も終わり、段々と暖かくなってきたから寒さでの不便は減った。


 山で暮らすと言っても、常に力を使う練習は怠らなかった。

 火や水を出し、空を飛び、近くに落ちてる木の枝など何かを操る。

 出力をより細かく調整し、もっと早く高く飛べるように、もっと細かい動きが出来るように。


 今までやってきたことだけじゃなく、他にも色々試した。

 土や氷を生成したり、風を吹かせたりした。


 1度出来たものは、2度目は少し簡単に出来るようになった。

 2度目出来たものは3度目はもっと簡単にスムーズに出来た。

 数を重ねる度によりスムーズに、より強く、より正確に力を扱えた。


 まだまだこの国には多くの悪魔が住んでいる。

 戦闘ヘリなら倒せる。

 じゃあ戦闘機相手なら?

 戦車や戦艦は?


 まだ相手は沢山いる。

 いつ負けるか分からない。

 そうならないために、次の作戦を思いつくまでは鍛錬を続ける。


「ただ無闇に街を滅ぼすのも悪くはないけど」


 それじゃあ奴らは絶望しないだろう。

 ただ不安がるだけだ。

 俺が絶望だ。


 奴らが、俺や柚葉さんに与えた絶望を知らしめてやりたい。

 それが俺の復讐であり、篠原さんからの頼みだ。


「ん?」


 何かの気配を感じた。

 それも集団。

 ここより少し離れている。

 けれど、真っ直ぐこちらに向かってきている。


 こちらも感知したが、向こうもこちらの存在に気づいている動きだ。


「こんなところまで来るとしたら・・・・・・自衛隊か?」


 念の為警戒しておくが、向かってくる方向から視線を逸らす。

 こちらが気づいていない振りをし、相手を油断させる。


「まぁ魔素の動きで複数の生物がいることは明らかだが」


 一応まだ人間かは分からないからな。

 この辺は偶に熊やイノシシが出るから。

 まぁ集団でここまで統一された動きは無かったけど。


「早いな」


 もう近くまで来ている。

 茂みの間からこちらを見ているのだろうか。

 まだ動く気配はない。

 どうするべきか。


 ん?

 なんだこれ。

 なんか転がって、


「っ!? 眩しッ!?」


 閃光弾ってやつか!?

 視界を封じられた。

 クッソ!

 こんなものがあったか!


 そりゃあるか自衛隊なら!


「制圧射撃を開始しろ!!

 頭と胸以外、腕を重点的に狙え!!

 力を使わせるな!

 殺すなよ!」


 そんな言葉聞こえたかと思うと、まだ視界が治らない中で、手足に激痛が走る。


「ッッッ!!!???」


 最近よく食らっていた痛みに似ている。

 撃たれた!

 でも銃を撃った時の大きな音がしなかった!

 一体なんだ!?


「っち!」


 視界が少しずつ戻り始めると同時に空を飛ぶ。

 足が痛くてまともに動かせない。

 少しここから離れて回復を、


「逃がすな!!

 撃てッッ!!!」

「ぐっ!? ガハッ!?」


 腹に痛みが走り、痛みに耐えきれず制御が崩れ、3mほどの高さからまもとに受け身も取れずに落下する。


「ごほッ!」

「落ちたぞ!!

 αチームは奴を拘束しろ!

 βチームは引き続き銃を構え射撃準備!!

 いつでも撃てるようにしろ!


 視界が戻り、見えたのは20人ほどの軍人。

 その中のほとんどは外国人のような顔つきだった。

 自衛隊じゃない。

 なんだこいつらは!?


 数名の兵士が走ってこちらに近づいてくる。

 腕は使えないが、今の俺はわざわざ腕は使わなくとも力を使える。


「へ?」

「う、うわああ!!?? あ」

「っ!?」


 こちらに向かってきていた兵士を手で握りした目た時のように一瞬で肉塊へと変化させる。

 血が周辺に飛び散り、水溜まりのように広がる。

 それを見ていた後ろの兵士達は、何も出来ずに数秒固まってしまった。


 その数秒で自分は腕と足を回復させる。


「よし、これで動け」

「う、撃てええ!!

 怯むな!!

 常に撃ち続けろ!!」

「がっ!?」


 傷が治り、体勢を立て直そうとしていたが相手の復帰が思っていたよりも早くまたも銃撃を食らってしまった。


 治して意味はない。

 まらすぐに出来る。

 飛んで逃げるのは無理だ。

 変わらず集中攻撃を貰うだけ。


 回復する暇も、逃げる隙もない。

 ましてや反撃の隙すらも。


 ならば、飛んでくる銃弾を止ればいい!!


「ぐっ! ぐおおおあああああ!!!!」


 一瞬で腕だけを回復し前に突き出す。

 細かい力の使い方をするときは、腕を出した方がやりやすい。


 1つでも多く飛んでくる銃弾を一つ一つ操り、動きを止める。

 しかし、身体能力や思考には限界がある。

 全ての銃弾を受け止めきれるはずもなく傷は増えていく。


 このままじゃジリ貧だ。

 いつか数で負ける。

 左右から回り込んできている奴らもいる。


「ならッ!!」


 自分の周囲全てを操る。

 飛んでいる時の感覚を思い出せ!!

 あれは恐らく自身の重力を操って飛んでいる。


 自身にマイナスの重力をかけ、体を宙に浮かばせ、丁度いい高さで留まるようにプラスの重力をかける。

 それを無意識にやっていた。


 それを応用し、自身にではなく周囲に展開する!


 そうすれば・・・・・・、


「・・・・・・よし」


 ある一定の距離まで近づいた銃弾はそこだけ重力が強くなったかのように勢いよく地面に落下する。


 その様子を見て俺を攻撃してきていた奴らの銃次第に静かになり、完全に止まった。


「ば、化け物・・・・・・」


 その時には既に撃たれた箇所は全て治っており何事も無いかのように立ち上がり、パッパと砂埃を払う。


「残念だったな。お前らのおかげでまた強くなれたよ」


「こんッの! 悪魔があああ!!!!」


 1人の兵士が俺の言葉にキレたのか引き金を引き続け意味もないというのに俺に向かって銃を撃ち続ける。


「悪魔・・・・・・?

 お前らもそう言うのか。それはお前の国の総意か?」

「ああああああ!!!!」

「それは肯定しているのか?

 まぁいいか。どうせ全て滅ぼすんだからな」

「あああああ!!!!

 あ? な、何がッ!? 待ってくれ!! 違う!! 違うんだ!?」


 錯乱していた兵士を操り、周りの兵士に向けて銃を乱射させ殺させる。

 自分の体なのに言うことを聞かず、仲間を自らの手で殺す。


 どうだ、最高の絶望だろう?


「よくやった、それじゃあお前も死ね」

「ぁ、あく」


 ブシャッと不愉快な音が聞こえ、周りの木や地面に血が飛び散った。


「これで分かった。敵はこの国だけじゃないんだな」


 世界中の国が、今や俺の敵だ。


 やることが増えた。

 日本が終わった後は、近隣国へ。

 それが終われば周辺国へ、徐々に世界を殺そう。


 そういえば篠原さんも「世界をと」言っていたな。


「忙しくなるな」


 何故だろうか。大量の悪魔を殺せることに嬉しさを感じている自分がいる。



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