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87 広がる世界とあふれる仕事、過労へと一直線

「嘘だろ」

 探索に出ていた者達は驚く。

 多くの迷宮が消えてる事に。



 最近になって東側から来る怪物の姿が減っている。

 この事をいぶかしんだ者達は調査を開始。

 そこで信じられない事態に直面する。



 何かがあったからではない。

 そこにあったはずのものが無くなっていたからだ。



「迷宮が無い?」

 かつて迷宮があったはずの場所。

 そこには何もなくなっていた。

 ただ、ごく普通の自然があるだけ。

 あるいは、かつての住宅地が廃墟となって残ってるだけ。

 怪物の姿はまだ残ってるが、これを産み出す迷宮は消えていた。



 誰もが驚いた。

 いったい何があったのかと。

 もちろん理由など分かるわけもない。

 ただ、脅威が消え去ったのは確か。

 それで十分だった。



 更に、栃木にあった魔界すらも消えてるのを確認。

 ここに人々は繰り出し、居住地を確保していく。



 疑問は残る。

 なぜ迷宮や魔界が消えたのか?

 これは分からない。

 だが、そこに無いのは確か。

 ならば、空いた土地を確保していく。

 資源はともかく、土地があれば農作業が出来る。

 食料確保のために、土地は必要だった。



 人が移動していく。

 物資が運び込まれていく。

 賑わいが生まれていく。



 おかげでソウマのような零細業者も恩恵を受ける。

 運ばねばならない物が大量にある。

 ソウマのような収容空間を持ってる者は、荷物運びの仕事が舞い込む。

 カナヤは様々な工事に求められる。

 物品の製造にも。

 シラベは様々な場所での食事の提供に求められる。

 おかげでかなり忙しい。



 オトハとサユメも同じだ。

 こちらは通信や伝達での役目を求められる。

 オトハは音声を届ける事で通信を。

 サユメは画像を表示する事で、掲示板としての役目を求められる。

 機械を使わずにこれらが出来るというのは意外と大きな利点になる。



 しかも必要な情報を即座に届ける事が出来る。

 音声は言うまでもなく、幻影による画像もだ。

 必要な事をその場で即座に伝える事が出来るのは、情報伝達で最も求められる事。

 それが出来るオトハとサユメも、各地の作業場から声がかかる。



 おかげで危険もなく報酬を得る事が出来た。

 当分の宿泊や食事、燃料などに困らないほどに。

 ただ、目的としてる怪物退治にいそしむ余裕はなくなっったが。



 それでも夜などに少しずつ迷宮へと転移で向かい、少しずつ怪物を駆除していった。

 広がった人の勢力圏を保つためにも。



 それでも、さほど苦労はしない。

 レベルが上がる事で、基礎的な能力が上昇しているからだ。

 そうでなければ、どこかでへたばっていただろう。

 高レベルの無駄遣いかもしれないが。



 それでもソウマ達は日頃の仕事をこなしていく。

 同時に、さらなる迷宮破壊と魔界攻略に向かいながら。

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