84 何でも繰り出していく、一番良いものを
怪物は既にカナヤとシラベの敵ではない。
2人とも己の能力で自分を強化出来る。
これによって怪物をたやすく蹴散らせるほどの力を得ている。
そこらにはびこる雑魚ならば簡単に倒せる。
迷宮でも問題は無い。
とっくにレベル200まで跳ね上がってるのだ。
たいていの迷宮なら問題なく攻略出来る。
怪物によっては相性の悪い敵もいる。
カナヤやシラベの能力では直接倒せないものも中にはいる。
だが、そこは工夫次第。
相手にあわせて調整すればどうにかなる事も多い。
カナヤは相手に効果のある道具をその場で作り出せる。
やろうと思えば火炎に氷結、電撃と様々な攻撃を繰り出せる。
こうした効果を発生させる道具を作ればよい。
これで大抵の敵を倒す事が出来る。
シラベも、相手にあわせた薬や毒を作り出せる。
成分を調合して、相手に効果のあるものを作り出せる。
素材の成分を組み合わせる事で、効果のあるものを作り出せば良い。
誰かにとっての薬は、他の誰かにとっての毒になる。
それを見いだせばよい。
この能力を用いて2人は迷宮を攻略していく。
相手にとって最悪となる攻撃を繰り出しながら。
しかも、これをその場で行う事が出来る。
事前に用意しておく必要がない。
その場その場で最適を作り出し、敵にあたっていく。
勝てないわけがない。
自然と闘い方も身につけていく。
何をしたらよいか、どう動いたら良いのかを見つけていく。
生き残るために、確実に勝つために2人は頭を使っていく。
小さな気づきから最善を見つけていく。
オトハとサユメとは違った方向の強さである。
この2人の強さは、誰に対しても満遍なく効果がある事だ。
効き目の強弱はあっても、全く通じない敵はほとんどいない。
対して、カナヤとシラベは相手に合わせた強さを示していく。
相手にとって最も効果のある方法をその場その場で示していく。
常に最大の効果のある攻撃をする。
相手に合わせて柔軟な対応で戦っていく。
レベルの高さとは別に、己の力の使い方を見つけていく。
これが持ってる力を更に効率よく引き出し、レベルにとらわれない強さになっていく。
そうなるようにソウマが促していく。
カナヤとシラベを、力だけで押し通すだけの人間にしないために。
己の強みと弱みを知り、どう生かしていくかを考えさせていく。
この先、能力だけでは乗り越えられない事も出てくる。
力の使い方を考えねばならない時が出て来る。
その時に、己に出来るやり方で問題を解決していけるように。
ここでレベルの高さが活きてくる。
増大した霊気によって頭の働きも良くなっている。
今までは気づかなかった、思いつきもしなかった事が頭に浮かぶ。
カナヤとシラベは、浮かんでくるこういった思考や思案を用いていく。
そんな2人は怪物の根城である迷宮を攻略。
魔界以外の怪物拠点をほぼ完全に破壊しつくしていった。




