63 ちゃんと出来たでしょ、だから次も頑張ろう
思った以上に簡単に倒せた魔族。
その事にオトハとサユメは驚いていた。
怪物以上に危険な存在と聞いていたが。
対峙してみれば呆気ないものだった。
「こいつらは確かに強いよ」
呆然とする2人にソウマが説明していく。
「怪物よりも強力な超能力を使う。
怪物よりは頭を使う。
危険なのは確かだ」
けどな、と続いていく。
「お前らの能力はそれよりも上だった」
ただそれだけの事だ。
確かに魔族は強い。
しかし、その性質や方向性は、いわゆる戦闘に向いた超能力としてだ。
火炎を発生させ、暴風をたたきつけ、更迭よりも堅い礫で貫く。
物理的な影響力が大きい。
オトハとサユメとは違う。
オトハの【音響】は確かに物理的に作用する。
しかし、防御があまり意味をなさない。
振動そのものを相手に与えるものだからだ。
あらゆる物質を震わせ、相手の内部に至る。
防御が意味をなさない。
サユメの【幻影】は物理的な効果など一切ない。
相手に何かを見せるだけだ。
最初は幻を浮かび上がらせて目に見せて。
これが成長すると、相手の意識に直接送り込むようになる。
これも防御など意味がない。
これらから身を守れるものは少ない。
霊気で身を守る事で、炎や礫は遮る事は出来るけども。
精神にまで作用するものは簡単には防げない。
魔族とて例外ではない。
防御を無視する、精神をいじる。
そんなオトハとサユメの能力を前に、魔族は無力だ。
精神的な防御力は彼らも持ってる。
しかし、2人の影響力はこれを上回る。
戦えばオトハとサユメが勝つのは当然だ。
「だから簡単だろ。
2人ならこいつくらいの魔族は楽にたおせるよ」
教えるソウマに、2人はようやく頷いた。
そんな2人に忠告もしていく。
「けど、中にはお前らの力がきかないやつもいる。
そういう時は覚悟をしておけ」
忘れてはいけない事だ。
すべてに楽勝できるわけでないという当たり前は。
それを聞いた2人は、あらためて頷いた。
「それじゃ、次もやってみよう。
ちょうど向こう側に別の魔族がいるから」
そう言うとソウマは、魔族のところまで一瞬にして転移していった。
オトハとサユメをつれて。
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