46 手塩にかけた結果として1人でも十分に戦えるようになっている
怪物が再び暗躍し始めてる頃。
ソウマはソウマで迷宮狩りを続けていた。
森林や山地に存在していた悪意溜まり。
ここに出来上がった迷宮。
これらを次々に破壊していく。
その成果は同行してるオトハとサユメに等しく与えられていく。
おかげで2人のレベルはうなぎ登り。
既にレベル100を突破している。
最高峰の探索者にあと少しという水準だ。
このレベルになってからは、ソウマも2人に迷宮攻略をさせている。
怪物の居場所を探り、怪物を撃退し、迷宮の主を倒す。
このやり方を伝えていっている。
ソウマがいなくても行動が出来るようにと。
「2人とも、もう地力はついてるからな」
戦うだけなら、2人はそこらの怪物には負けなくなっている。
数十体くらいの怪物なら余裕で撃破出来る。
しかし、迷宮の攻略は戦闘能力だけこなせるものではない。
迷宮のつくりを把握して。
怪物がどこにいるのかを見つけて。
見つけた怪物を効率よく倒していかねばならない。
あたるを幸いに攻撃を仕掛けるだけでは倒しきれるものではない。
これについてソウマは知りうる限りを伝えていく。
注意や警戒の仕方から、痕跡の見つけ方。
迷宮の中での忍び方。
怪物の誘い方に引きずり出し方、この逆の追い込み方。
そして、有利な状況での襲撃の仕方。
不意打ちを受けた場合の対処も。
加えて、2人の超能力の使い方についても。
2人に何が出来るのかを尋ね、実際に使わせて効果を確かめて。
そこから、こういう事が出来るんじゃないかと質問して。
そうして得られた結果から、よりよい使い方を考えていく。
試行錯誤を続けていく。
ソウマだけでなく、オトハもサユメも考える。
自分の超能力をどう活用するかを。
人のいないところで練習をして。
迷宮に出向いて怪物で試す。
失敗もするが、レベルの上がった2人にとって大きな問題になる事はほとんどない。
どうしようもなくなれば、ソウマがすぐに助けに入る。
こうしてオトハとサユメは成長を続ける。
単独で迷宮の中を巡る事が出来るくらいには。
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