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崩壊世界で独立開業 ~怪物あふれる地球になったけど、個人事業主として地道に稼ぎます…………なお、かわいい女の子がついてきたのは予定外~  作者: よぎそーと
3章 迷宮攻略

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40/57

40 圧倒的な殲滅力

 怪物を片付け、迷宮の悪意を搾り取る。

 この繰り返しで迷宮は己の維持が困難になりつつあった。

 各部で縮小が始まっていく。



 異様な事である。

 悪意は怪物によって作られていく。

 迷宮の中でも外でも、

 この悪意によって迷宮はさらなる発展をしていく。

 中で怪物を発生させて自己増殖して。

 外の悪意も取りこんで。



 膨大な悪意が迷宮に流れ込む。

 なのに、この悪意の発生や流入を上回るはやさで消耗している。

 ありえない事だった。

 しかし実際に起こってる。



 その一端がオトハとサユメの目の前に積み上がる。

 回収された霊気結晶。

 怪物が倒された証拠だ。

 これが、オトハとサユメの前に常にもたらされてくる。



 迷宮内のどこかでソウマが怪物を倒してる証拠だ。

 その結果が収容空間に放り込まれ、更にオトハとサユメの前に吐き出される。

 その様、わんこソバのごとし。



「兄ちゃん、どんだけ怪物倒してんだろ?」

「すごい……です」

 呆気にとられ、やがて感動も薄れ。

 無表情な顔と声で感想がもれる。



 これだけの事をやりとげるソウマの力量はいかばかりか?

 2人には想像も出来なかった。



 ただ、ありがたく霊気結晶をいただくのみ。

 もたらされる経験値で、ひたすらにレベルを上げていく。

 2人に出来るのはこれくらいだ。

 なにせ、出現する怪物はソウマがたいらげてしまうのだから。

 何もする事がない。



 ソウマの方も止まらない。

 怪物があらわれれば即座に転移していく。

 常に何十何百と小鬼があらわれる。

 鬼や獣人があらわれる。

 それよりも強力な怪物もあらわれる。



 様々な動物の特徴をもったキメラ。

 合成獣と呼ばれる、鬼や獣を上回る怪物。

 代表的なところで、グリフォンやマンティコア。 日本の妖怪でいうなら鵺。

 こういった獣も、あらわれた瞬間に身体を切断されていく。

 空間ごと強制的に分断する力にさからえるものはいない。



「はいよ」

 あらわれた瞬間に相手の身体の一部を収容空間にとりいれる。 

 あるいは、部分的に転移をさせる。

 これで体が簡単に切断されていく。

 生命力の塊である怪物とて、さすがに生きてはいられない。



 獣の力に人の知恵をもつ人面獣なども同じだ。

 馬や牛、虎にライオンの体を持つ、頭が人間の怪物だ。

 これらは獣の進退能力と人の知恵、超能力を駆使する。

 しかし、ソウマによって瞬殺されていく。



「はいはい」

 体の一部を次々に転移で切り裂いていく。

 怪物は頭や上半身、あるいは下半身を強制的に転移させられていく。

 死体にされた怪物は、霊気結晶に変化していく。



 人頭の怪物の一種である人面虫も同じだ。

 ゴキブリにクモにカマキリと、様々な虫の体を持つこれらもソウマが分裂させていく。



「…………」

 生理的に嫌悪感を抱くこれらを、ソウマは無言で処理していった。

 収容空間にいれずに体の部分的な転移ですませて。

 わずかでもこのようなものを物置として使ってる場所に入れたくないからだ。



 出てきた怪物はいずれも強力だ。

 これらと戦うには、最低でもレベル20は必要といわれている。

 それも、出来るだけ複数で対応する事が求められる。

 単独で倒そうとするなら、レベル30から40以上が望ましいとも。

 そんな合成獣や人面獣・人面虫をあっさりとソウマは倒していく。



 それも1匹2匹ではない。

 同時に何体もでてきてるのにだ。

 出てきた瞬間に死滅していく。

 どれだけ増産してもきりがない。



 それでも迷宮は怪物を吐き出し続けていった。

 己の限界がくるまで。



 その限界がやってきて。

 迷宮そのものの縮小すら始まって。

 ここに来て迷宮も怪物の放出を止めた。

 これ以上は無駄だと悟ったのだろう。



 そして、悪意を一点に集中させる。

 この迷宮のボス。

 迷宮の主に。


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