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崩壊世界で独立開業 ~怪物あふれる地球になったけど、個人事業主として地道に稼ぎます…………なお、かわいい女の子がついてきたのは予定外~  作者: よぎそーと
3章 迷宮攻略

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38 経験値提供マシン

 ソウマの快進撃は続いていく。

 迷宮の中にいる怪物を見つけては倒し、霊気結晶を回収する。

 超能力で居場所を即座に見つけて。

 転移で一瞬にして怪物のところに出向くいていく。

 あとは空間を使って怪物を切断。

 霊気結晶が出来上がる。



 これを繰り返して、迷宮内の怪物は瞬く間に減っていく。 

 なにせソウマの探知範囲は広く、どこにいようと必ず見つけ出す。

 そして、発見・到着・攻撃は一瞬にして終わる。

 迷宮攻略とは思えない早さだ。



 迷宮攻略は時間がかかる。

 まず、迷宮がそれなりの広さがある。

 迷宮によって広さはまちまちだが、たいていはちょっとした市町村くらいの面積がある。

 これが迷路になっていたり、階層構造になってると手間がとてつもなくかかる。

 このため、地形や造りを把握するだけで手間がかかる。



 しかも、そこかしこにいる怪物と戦う事になる。

 このせいで探索が妨げられてしまう。

 しかも迷宮の怪物は、野外で見られるものより強い事が多い。

 最も弱い小鬼ですら、外に出回ってるものよりは強いことがほとんどだ。

 これがより上位の鬼や獣人、その他植物型のような様々な怪物となると更に凶悪になる。



 こういった障害物を排除しなければならないのだ。

 だから迷宮攻略は難しい。



 それをソウマは一瞬にして片付けていく。

 移動にかかる時間も、怪物を片付ける手間も。

 全てが一瞬だ。

 人類としてはありがたい。

 瞬時に敵が消えるのだから。

 しかし、目の当たりにする同行者は素直に喜べないものがある。



「これ、仲間いるの?」

 サユメが疑問を抱いてしまう。

 オトハもコクコクと肯く。

 ソウマの能力を使えば、多難な迷宮攻略も子供の戯れ程度になってしまう。

 もうソウマ1人でいいんじゃないかと思えてしまう。

「ボクら、いる必要あるのかなー」

「…………どうなんでしょう?」

 存在意義というものを考えてしまうのもやむなしだ。



「そうでもない」

 霊気結晶を回収しながらソウマは違うという。

「俺だけで迷宮を潰していけるわけがない。

 攻略できる人間はもっと増えてもらわないと」

 ソウマの言うことももっともだ。

 迷宮は世界中の至るところにある。

 今も増加し続けてる。

 これらを壊滅させるには、もっと多くのレベルの高い人間が必要だ。



「だから、お前らには強くなってもらいたい」

 オトハと、そしてサユメの前に霊気結晶を出して言う。

「とにかくレベルを上げろ。

 そうすりゃ、迷宮を攻略できる人間が増える」

 その為の人材育成だ。

 惜しげも無く手に入れた霊気結晶をオトハとサユメの前に置いていく。



「はあ……」

「まあ、そういう事なら」

 釈然としないものを感じつつも、オトハとサユメは霊気結晶を手に取っていく。

 この迷宮に入って、かなり大量の霊気を取りこんできた。

 おかげでレベルは恐ろしいほど上がってる。



 それでもなお、ソウマは結晶を提供してくる。

 もっとレベルを上げろと言わんばかりに。



「経験値稼ぎはどんどんやってくれ」

 湧き上がるほど出現する怪物を片付けながら、ソウマは2人に結晶を提供する。

 こうなると遠慮をしてる場合ではない。

 目の前にどんどん積み上がっていくのだから。



「それじゃあ、もらうよ」

「ありがとうございます」

 サユメとオトハは頭を下げて霊気結晶に手をつけていった。

 ソウマが怪物を倒していく傍らで。


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