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崩壊世界で独立開業 ~怪物あふれる地球になったけど、個人事業主として地道に稼ぎます…………なお、かわいい女の子がついてきたのは予定外~  作者: よぎそーと
3章 迷宮攻略

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37 説明するのに良い機会

 倒れた怪物、右往左往しながらもまだ立ってる怪物。

 それらに向けてソウマは超能力を使っていく。

 怪物のいる空間、地面から80センチくらいの高さ。

 小鬼なら胸から首。

 鬼ならば腰にあたる部分。

 ここを一気に収容していく。



 その瞬間、立っていた大小様々な鬼が上下に切断された。

 小鬼は地面に首を落とし。

 人並みの大きさを持つ鬼は、上半身を落としていった。



 続いて地面に倒れてる鬼。

 こちらは地面から10センチ程度の高さ。

 鬼がいる場所全体のこの高さを対象に、同じく収容。

 切断された鬼も含めて、倒れていた鬼も両断されていった。



 そして、収容していた鬼の体の一部を放り出す。

 切断された鬼どもの上に、体の欠片がふりかかっていく。

 その場にいた鬼の全てが、こうして殲滅されていった。



「……え?」

「…………」

 サユメとオトハが呆然とする。

 大量にいた怪物があっさりと倒されていった。

 それも一瞬にして。

 あまりの事に思考が停止した。



 そんな2人にソウマは説明をはじめていく。

 自分の能力について。

 何がどれくらい出来るのかを。

「とまあ、こんな感じだ」

と前置きをして。



 説明をオトハとサユメは呆然としながら聞いていく。

 敵の体の一部を収容空間入れる事で切断したこと。

 瞬間移動・転移が出来る事。

 その他、探知出来る範囲が広大なことなども。

 渡しても問題のない情報はためらう事無く話していく。



「それって……」

「最強なんじゃ?」

 オトハに続いてサユメが感想を口にする。

 どう考えてもソウマの能力は強力だ。

 彼女らが知る範囲の全てと比べても。

「そうかもな」

 ソウマはとぼけた応えを返した。



「でも、それじゃあ1人で動いた方がいいんじゃない?」

 サユメが当然出て来る考えをぶつける。

 単独で大量の怪物を殲滅したのだ。

 これなら、わざわざ仲間を募る必要は無い。

「なんでボクらをつれてるの?」

「1人よりマシだから」



 どれほど強くても、1人だと隙が出来る。

 だから、協力者がいるならその方がよい。

 夜、寝る時など、仲間がいれば交互に警戒が出来る。

 単純な事だが、こういう時にはどうしても人数が必要だ。



「金がないから、最初は1人でやろうと思ってたけど」

 これは資金がないからだ。

 稼ぎが安定するまでは、単独行動もやむなしと思っていた。

 独立した初日にオトハが来たので、この計画は頓挫したが。



「ごめんなさい」

「いいって、上手くいってんだから。

 それに、オトハの能力も強力だし」

 これは本当にありがたい。

 おかげで初日から楽が出来た。



「レベルを上げて、出来ることが増えればもっと活躍するだろうし。

 そうなってくれれば俺が楽を出来る」

「兄ちゃん、妙にものぐさだもんね」

 仕事はしっかりするのに、と胸の中でサユメは続けた。

 そういう考えや姿勢が間違ってないのも十分に理解している。



「というわけでだ」

 ソウマは収容空間から霊気結晶を取り出す。

 それをオトハの前に置いていく。

「これを使ってレベルを上げてくれ」

 戦力強化をはかっていく。



「これ、どうしたの?」

「夜中に怪物を見つけて倒していった」

 事実をありのままに伝えていく。

 呆れたサユメは、

「だったら、怪物退治なんて引き受ける必要ないじゃん」

「それじゃあ稼げないだろ」

 このソウマの言葉に更に呆れる事になった。



 とはいえ、レベルアップの機会である。

 渡された霊気結晶を使い、オトハはレベルを上げていく。

 解放された霊気が、オトハの経験値となっていった。



「あとは」

 倒したばかりの怪物が落とした霊気結晶も回収していく。

 いちいち拾わずとも、収容空間に取りこむ事で、一気に確保する事が出来る。

 これもオトハに渡す。

「これも使ってくれ」

 とれたてホヤホヤの霊気結晶も有効活用されていった。



「でも、銭が欲しいなら売った方がよくない?」

「出所不明の結晶を大量に持ち込んだら怪しまれるだろ」

 サユメの疑問に丁寧な答えがもたされる。

「そうなりゃ、俺の能力に気づいた連中が便利に使おうとする。

 さすがにそれはごめんだ」

「なるほどねー」



 そんなやりとりを聞いてるオトハもよくわからなくなった。

 怪物退治にいそしむ勤勉さ。

 それでいて、働くことを強要されるのを拒む自堕落さ。

 どこか矛盾したものを感じてしまう。

 ただ、言いたいことは分からないでもなかった。


 自分でやりたい事と、他人にやれといわれる事。

 この違いなのだろうとオトハは感じた。



 それに強力な能力を持ってれば、何かと仕事を押しつけられる。

 高貴な義務などといって。

 馬鹿げた事だ。

 どれほど能力があろうと、他人に何かを強制する事がまず問題なのに。



 ソウマはそれを嫌ってるのだろう。

 オトハにもこれはよく分かった。



 それに、1人で全てを行うのは難しい。

 協力者がいれば楽が出来る。

 これも間違いの無い事実だ。

 ソウマは労力を減らすためにオトハを成長させたい、レベルを上げたい。

 あくまで自分のためだ。



 でも、オトハにとっても都合が良い。

 レベルが上がればオトハも楽が出来る。

 より強力に【音響】を使えるようになる。

 身体能力や知恵などの精神・内面の能力も上がる。

 そのために霊気結晶を提供されてるのだ。

 断る理由はない。



 ならばとオトハは霊気結晶に手を伸ばす。

 レベルを上げるために。



「こいつも使ってくれ」

 ソウマは今倒したばかりの怪物の霊気結晶も集めてくる。

 一度収容空間に入れてから、オトハの前に出現させて。

 一つ一つ拾い集める事もなく、一瞬にして行った。

「便利だねー、兄ちゃんの超能力」

「おう、使えるもんは使っていかないと」

 サユメが少しばかり呆れながら感想をもらした。


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