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崩壊世界で独立開業 ~怪物あふれる地球になったけど、個人事業主として地道に稼ぎます…………なお、かわいい女の子がついてきたのは予定外~  作者: よぎそーと
3章 迷宮攻略

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35 山歩きは大変です

 サユメの探知を待たずにソウマは動き出す。

 そんなソウマを2人が追いかける。

 歩く速度を調整しながら、ソウマは空間探知で見つけた敵の方へと進んでいく。

 2人の歩幅を考えながら。



 2人の身体能力もレベルに合わせて高まっている。

 サユメは以前と変わらず、レベル42。

 オトハは少し上がって、レベル17

 レベル差の分だけ身体能力にも違いがある。

 歩く速度も変わってくる。



 これを考えて、オトハに合わせて動いていく。

 レベル17にもなれば身体能力はそこらの成人男性を超える。

 オリンピックまでいかずとも、頑健な肉体の持ち主と同等である。

 それでも、よりレベルの高いサユメには届かない。

 ソウマに至っては言わずもがな。



 まして山の歩き方は道とは違う。

 開けてならされたところは歩くのに負担がかからない。

 しかし山は違う。

 勾配、斜面があるのはもとより。

 様々な窪みや出っ張りがある。

 なだらかながら存在する凹凸が、足に負担をかけていく。



 くわえて土の硬さが一定ではない。

 柔らかいと思えば固く、固いのに柔らかくなる。

 これが突然あらわれる。

 その度に足をとられる。



 生い茂る木々と草も邪魔になる。

 木々の間を通らねばならないので、まっすぐ進めない。

 草も腰まで生い茂ってると邪魔になる。

 また、根っこが浮き出ていると、これが地面をでこぼこにする。



 こういった困難がある。

 身体能力が上がっていても、慣れてないと思った以上に体力を使ってしまう。

 速度も出せない。

 おかげでイライラしてくる。

 道を歩く時と違う負担に。



 それでも、一般的なレベルの人間よりはオトハも動ける。

 ソウマとサユメに比べれば遅くても、決して一般人並というわけではない。

 ソウマも予想していたくらいの速度で進んでいける。



「でも兄ちゃん」

 そんなソウマの後ろで、サユメが尋ねる。

「こっちの方でいいの?」

「大丈夫だ」

 サユメにソウマは自信をもってこたえる。

「しっかり見えてるから」

 ソウマは探知を使って怪物の居所を掴んでる。

 だから心配する事は何もなかった。



「相変わらずすごいね」

 返事を聞いて、サユメはあらためて驚く。

 旅団時代からソウマと一緒なので、その規格外な部分は何度も見聞きしてきた。

 それでも実際に目の当たりにすると驚いてしまう。



 何とか後ろをついてくオトハもだ。

 時折、周囲の音を拾い、怪物などが潜んでないかを確かめてる。

 その範囲に怪物が放つ音はない。

 なのにだ。

 ソウマは既に敵の位置を掴んでるという。

(そんな遠くまで?)



 だとしたら、ソウマの探知範囲はオトハをはるかに上回る。

 レベル差があるとはいえ、オトハの探知範囲の外にいる者達を見つけてるのだ。

(何レベルなの?)

 ソウマのレベルの高さは想像も出来ない。



(そういえば……)

 ここでオトハは気づく。

 ソウマのレベルを今まで一度も聞いてないと。

 必要が無かったからではあるが。

 しかし、こうも隔絶した能力を示されると、俄然興味がわいてくる。

 今すぐ聞く余裕はなかったが。



 そんなオトハやサユメをつれて、ソウマは進んでいく。

 既に見つけた怪物の根城へと。


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