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崩壊世界で独立開業 ~怪物あふれる地球になったけど、個人事業主として地道に稼ぎます…………なお、かわいい女の子がついてきたのは予定外~  作者: よぎそーと
3章 迷宮攻略

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29 今日も簡単に怪物を退治しております

 ソウマ達の行脚は続く。

 荷物を収容空間に放り込み、出向く先で怪物と戦い。

 小さな利益を積み上げていく。



 怪物退治も順調で、こちらでの利益も大きい。

 1回の稼ぎはさほど大きくはないが、数をこなせばそれなりになる。

 危険に見合ってるとは言いがたいにしてもだ。



 おかげでソウマ達が通った後は、比較的安全な場所がひろがっていく。

 夜にソウマが周辺の怪物を倒してるからでもある。

 この為、ソウマ達が配達をして回った地域は、怪物の姿を見ない日が少しだけ長く続く。

 気づく者は多くはないが、一部の人間はなんとなく感じ取っていく。

 気のせいかな、と思う程度の違いだが。



 こうした営業を始めて1ヶ月。

 ソウマ達は今日も配達に、そして怪物退治にいそしんでいた。

 出向いた先のとある村で。



 ここでもいつも通りに怪物の姿が目撃されていた。

 小鬼が多数。

 これらを率いてるだろう、鬼が1体。

 廃墟となった村に居座ってるのが目撃されている。



 周りはもとは田畑で、見通しが良い。

 怪物のいる廃墟の村は、この中にある。

 隠れる場所は廃屋の中くらい。

 隠れた敵を探す手間はないが、敵に見つかる可能性はとても高い。

 普通なら仕掛けるのにも手間がかかる。

 しかし、ソウマ達なら心配は無い。



「サユメ、オトハ、頼む」

「はいっす」

「はい」

 すぐにサユメは【幻影】の能力で軽ワゴンを隠す。

 続いてオトハがエンジン音を消す。

 これで目や耳で見つける事は出来なくなった。

 この状態で三人は廃墟に続く道をゆっくりと走っていく。



 こうなると怖いのは道に罠が仕掛けられた場合だけ。

 しかし、怪物にそこまでの考えはないのか、仕掛けは何もない。

 空間探知で安全を確かめたソウマは、一気に村に近付いていく。



 村に近付いてからも動きは止まらない。

 ソウマとオトハが怪物の居場所を突き止める。

 場所を特定すると、即座にオトハが動く。

【音響】による爆音を、見つけた怪物に叩きつけていく。

 これで怪物のほとんどが行動不能になった。



 あとは手分けして怪物を倒していく。

 音に耳と脳をやられた怪物のほとんどが倒れ伏している。

 これらに刃を突き刺して始末をつけていく。

 外にいたものはソウマとオトハが。

 屋内にいるものは、姿を隠したサユメが。

 それぞれ処分をしていく。



「終わったよー」

 屋内でのたうち回っていた鬼。

 これの急所を小太刀で切り裂いたサユメの連絡。

 ソウマとオトハはそれで仕事が終わった事を確認した。

 二人の探知範囲に、生きてる鬼はいない。



「おつかれさん。

 結晶を回収してくれ」

「はいっす」

 言われずとも結晶を回収していたサユメは、そのまま家の外へと出ていく。

 そのままオトハへと向かい、霊気結晶を渡す。

 オトハのレベルが十分に高くなるまでは、結晶はオトハに渡す事になっている。



 それを受け取ったオトハはすぐに経験値として使う。

 レベルを上げて少しでも強くなるためだ。

 怪物との戦いを通して、レベルの必要性をあらためて知ったオトハはためらわない。

 売れば金になるのは分かるが、それよりもレベルが重要である。

 死んでは元も子もないのだから。



 そうして今回分の経験値を吸収して。

 三人の仕事は終わった。

 今回も仕事は簡単に終わり、三人は報酬を手に入れていく。

 そして次の配達先へと向かう。



 だが、怪物側からしたらこれでは終わらない。

 この場にいた怪物の壊滅は、少なからぬ衝撃と波紋を怪物側にもたらしていった。


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