表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩壊世界で独立開業 ~怪物あふれる地球になったけど、個人事業主として地道に稼ぎます…………なお、かわいい女の子がついてきたのは予定外~  作者: よぎそーと
2章 業務拡大中

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/57

25 さほど悪意が溜まってないので、強い敵も出てこない

「それじゃ、おやすみー」

「おやすみ」

 今日の配達を終えたその夜。

 サユメとオトハを宿に入れて、ソウマは軽ワゴンに戻る。

 寝床を女子にまわし、自分は椅子を倒して横になる。

 という理由をつけて怪物退治に向かうためだ。



 日中でも近隣の怪物は倒した。

 仕事としての作業は終わってる。

 だが、片付いてない怪物もいる。

 目撃範囲の外側、人が踏み込めない場所に。



 昼のうちに【時空】で探知をしておいたソウマは、夜のうちにそれらを片付けるつもりだった。

 サユメとオトハには伝えてない。

 そこまでは仕事の範疇ではなかったからだ。



 ただ、放置すれば村や町が危険にさらされる。

 なので、すぐに驚異になりそうな部分だけは処分してまわるつもりだった。

 銭にはならないが、霊気結晶にはなる。

 なにより、地元住民の安全につながる。

 今後も農産物や工業品を確保するためにも、安全確保は欠かせない。



 幸いにも敵はさほど強くもない。

 少しばかり強い鬼などがいくらか紛れ込んでる程度。

 より強力な怪物などはほとんどいない。

 そこまで悪意が溜まってないからだ。



 怪物の強さは悪意がどれだけ集まってるかでも変わってくる。

 多くの悪意を吸い込めば、それだけ怪物も強力に変化する。

 小鬼から鬼へ。

 あるいは人狼へ。

 完全に獣の姿に変化して、魔獣となる事もある。

 虫や植物の姿にも。



 こうした怪物が生まれるのは、悪意が凝り固まった場所だ。

 それこそ迷宮などにまで悪意が集まってる所になる。

 ただ、まれに悪意溜まりでより強力な怪物が発生する事もある。

 流れ込んできた悪意を吸い込んだ場合だ。



 そういった事態はここでは発生してない。

 だが、これから出て来る可能性はある。

 そうならないように、怪物を倒して悪意が集まるのを防ぐ。

 自然と悪意が溜まってしまう場所はしょうがないが。

 怪物が集まる事で悪意が醸し出される事は避けたい。



 その為に怪物の集まってるところを巡って潰していく。

 1体程度でさまよってるものから。

 何十体と群れてるものまで。

 廃墟の中に潜んでるものから、数少ない野山に潜んでるものまで。

 探知できた者は残らず片付ける。



 いずれも相手の身体の一部を収納していく。

 体が両断され、怪物は確実に死ぬ。

 荷物を入れるだけとされる収納空間の攻撃的な使い方。

 これでソウマは怪物を次々と倒していく。



 見つけた怪物の所へ転移で向かい。

 そこにいた怪物をこうして殲滅していく。

 時間はさほどかからない。

 こんな事を1時間の間に10回以上繰り返す。

 この日配達で回った村や町の近くにいた怪物は、これで姿を消した。



「よしよし」

 探知範囲から怪物が消えてる事を確認。

 当分は大丈夫と確信する。



(魔族も魔界もないし)

 一番厄介な敵がいない。

 この事に安堵しつつ、ソウマはこの日の仕事を切り上げた。

 軽ワゴンに戻って眠りにつく。

 明日の配達と怪物退治を考えて。


気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 支えてくれると、俺が書くのをを本業に出来るんだよ。

_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ