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崩壊世界で独立開業 ~怪物あふれる地球になったけど、個人事業主として地道に稼ぎます…………なお、かわいい女の子がついてきたのは予定外~  作者: よぎそーと
2章 業務拡大中

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23 周りを潰して丸裸にしてから攻略する

 ここにいる怪物は少しは頭を使ってるようだった。

 大型の、おそらくは頭を張ってる怪物を中心として、その周囲に小型の怪物が居座っている。

 小物の怪物を監視のために、そして防壁も兼ねて配置して敵の接近に備えてるようだった。



 また、どこかが襲撃を受ければ、別の場所からの応援がやってくる。

 突破されたら、中心にいる大物の所に周囲の怪物が集まってくる。

 このような体制になってるように見えた。



 本当にそこまで考えてるのかは分からない。

 だが、可能性としてありえる布陣をしてる。

 なので、目や耳となり、援軍となる周辺の怪物から消していく事にした。

 大物を最後に残しておくために。

 救援になりそうな小物を先に少しでも消しておけば、大物も楽に片付ける事ができる。



 こうした分散配置は、警戒や監視には便利だろう。

 一度に受ける損害も小さく出来る。

 だが、小分けにした部隊を簡単に潰される可能性も出て来る。

 ここにいる怪物はそういう状況に陥っていた。



 相手が悪かったのだ。

 これが一般的な能力を持ってる探索者なら、怪物の思惑通りになっていただろう。

 事前に探索や探知を徹底的にやってるならともかく。

 手当たり次第に怪物を攻撃するだけの能なしならば、即座に怪物に殲滅されていた。



 たとえ用意周到だったとしてもだ。

 物音を立てず、姿を見られずに行動するのは難しい。

 よほど高レベルの、熟練した者ならともかく。

 ほどほどのレベルの探索者なら、調査中に怪物に発見されていただろう。



 だが、ソウマとオトハによって怪物は居場所をあばかれ。

 さらにはオトハとサユメによって姿も音も消して接近される。

 建物に立てこもってるとはいえ、窓も扉も破れてるような廃墟だ。

 侵入するのは簡単だ。

 そして音もなく、姿も消して接近するサユメに気づく事もない。



 たとえサユメに気づいたとしてもだ。

 あるいは倒れる仲間に異常を感じたとしてもだ。

 それで周囲の怪物に何らかの報告を為そうにもそれも出来ない。

 音を消されてるので、大声も響かない。

 鐘のような音を立てる器具もない。

 もちろん無線などあるわけもない。

 攻撃を受けてる事を伝える術がない。



 超能力などで通信が出来ればまた違っただろう。

 だが、この場にいる怪物に、このような芸当が出来るものはいない。

 分散した怪物どもは、誰にも知られる事もなく死滅していくしかない。



 なにせ車にすらも気づかないのだ。

 これも音を消しただけではなく、サユメの能力で車も透明になってる。

 ソウマ達の接近を怪物が見破れるものではない。



 残すのは中心に居座る大物のみとなった。

 そこに向けて、ソウマ達は接近していく。

 姿も音も消して。

 それでも見つからないように気をつけながら。


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