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ラウンド2:神は細部に宿る~キャラクターとストーリー、創造の秘密~

(スタジオの雰囲気が一新され、壁面には4人の巨匠が生み出した伝説的なキャラクターたちのシルエットや、象徴的なシーンの断片が、万華鏡のように次々と映し出されては消えていく。司会のあすかが、微笑みをたたえて中央に進み出る。)


あすか:「皆様、第1ラウンド『我、筆を執る理由~創作の魂、ここにあり~』、誠にありがとうございました。それぞれの魂の叫びが、マンガという表現を通じて、いかに読者の心に深く刻まれてきたか、改めて実感いたしました。」(深く一礼)「さて、続く第2ラウンドでは、その熱き魂が、どのようにして具体的な『命』を吹き込まれ、私たちの心を掴んで離さないキャラクターとなり、そして忘れ得ぬ物語を紡いでいくのか…その創造の秘密に迫ります。『クロノス』が示す第2ラウンドのテーマは…こちらです!」


(「クロノス」のスクリーンに、緻密な歯車が組み合わさるような映像と共に、『神は細部に宿る~キャラクターとストーリー、創造の秘密~』というテーマが浮かび上がる。スタジオの壁面にも、その文字がデザイン性の高いアニメーションで表示される。)


あすか:「魅力的なキャラクターは、時に作者の手を離れて自律的に動き出すとまで言われます。そして、読者を惹きつけてやまない物語は、どのようにして構想され、編み上げられていくのでしょうか。まずは、キャラクター創造の秘密について、スタン・リーさん。あなたの手から生まれたヒーローたちは、超人的な能力を持ちながらも、私たちと同じように悩み、苦しむ…その人間味あふれるキャラクター造形の極意は、どこにあるのでしょうか。」


スタン・リー:「オーケー、あすか!それは僕の一番得意なテーマだね!」(ニヤリと笑い、身を乗り出す)「いいかい、ヒーローってのは、ただマントをひらめかせて空を飛んだり、怪力を披露したりするだけじゃ、読者はすぐ飽きっちまうのさ!大事なのは、マスクの下の素顔、コスチュームの下の『心』なんだよ!」


スタン・リー:「例えばスパイダーマン。彼がなぜ世界中で愛されていると思う?もちろん、壁を這い上がり、ウェブで街を飛び回る姿はエキサイティングだ!でも、それだけじゃない。彼はピーター・パーカーという、どこにでもいるシャイな高校生なんだ。好きな女の子にどう声をかけたらいいか悩み、叔母さんの家賃を心配し、学校の宿題に追われる…そういう、読者が『ああ、これ、俺だ、私だ!』って共感できるリアルな悩みを持たせること。これこそが、僕のキャラクター造りの一番の秘訣さ!スーパーパワーは、あくまでそのキャラクターが抱えるドラマを増幅させるためのスパイスなんだよ。どんなに強いヒーローだって、人間的な弱さや欠点があってこそ、読者は感情移入し、応援したくなるのさ!」(熱っぽく語り、最後に得意げなウィンクを見せる)


あすか:「人間的な弱さや欠点こそが、共感を生む…。まさにスタンさんのヒーローたちの核心ですね。手塚先生は、アトムやブラック・ジャック、火の鳥といった、読者の心に深く残る数多くのキャラクターを生み出されてきました。先生は、キャラクターに命を吹き込む際、どのようなことを最も大切にされていらっしゃいましたか?また、多くの作品で同じ容姿のキャラクターを異なる役柄で登場させる『スター・システム』には、どのような意図があったのでしょうか。」


手塚治虫:「ふむ…キャラクターに命を吹き込む、ですか。」(丸眼鏡の奥の瞳が、静かに過去の作品群を思い返しているように見える)「私が最も大切にしていたのは、そのキャラクターが持つ『ごう』とでも言いましょうか…あるいは、そのキャラクターが背負わざるを得なかった『宿命』のようなものです。たとえそれがロボットであっても、動物であっても、あるいは名もなき存在であっても、その内面には必ず、人間が普遍的に抱える喜び、悲しみ、怒り、そして愛といった感情のドラマが存在すると信じて描いてきました。」


手塚治虫:「そして『スター・システム』ですが、あれは、キャラクターを単なる物語の駒としてではなく、独立した個性を持つ『俳優』として捉えたかったからです。同じ顔を持つキャラクターが、ある作品では正義感あふれる青年を演じ、また別の作品では冷酷な悪役を演じる…。それによって、読者はその俳優キャラクターの持つ多面性や演技の幅に気づき、より深く物語の世界に入り込んでくれるのではないかと考えました。また、作者である私自身にとっても、彼らは信頼できる長年の相棒のような存在でした。新しい物語を構想する際、『この役は、あのキャラクターに演じさせたらどうだろうか』と考えるのは、大きな楽しみの一つでしたね。キャラクターとは、私にとって、共に物語を創造するかけがえのないパートナーなのです。」(その言葉には、自身のキャラクターたちへの深い愛情が込められている)


あすか:「キャラクターは、共に物語を創造するパートナー…。手塚先生の深い愛情を感じます。鳥山先生が生み出されるキャラクターは、悟空やアラレちゃんのように、一目見ただけで強烈な個性と魅力を感じさせます。あのシンプルながらも一度見たら忘れられないキャラクターデザイン、そして読者を惹きつける性格付けは、どのようにして生まれてくるのでしょうか。」


鳥山明:「えーと、キャラクターデザインですか…うーん、僕の場合、あんまり深く考えて作ってるわけじゃないんですけどね、正直なところ(笑)。」(少し照れくさそうに頭を掻く)「なんていうか、こう…パッと見て、『あ、こいつ、なんか面白そうだな』とか、『強そうだな』とか、そういう第一印象がすごく大事かなあって思ってます。あんまり線が多くてゴチャゴチャしてると、描くのが大変っていうのもありますし、子どもたちにも覚えてもらいにくいかな、なんて。」


鳥山明:「悟空なんかも、最初は本当に、ただの猿のしっぽが生えた、ちょっと変わった子、くらいにしか考えてなかったんですよ。それが、物語を進めていくうちに、だんだん修行して強くなって、周りの仲間たちも増えていって…僕自身も『こいつ、次はどんなことしでかすんだろう?』って、ワクワクしながら描いてましたね。だから、性格とかも、最初からガチガチに決めてるっていうよりは、物語の中で自然にそうなっていった、っていう感じが強いかもしれません。アラレちゃんも、最初は博士の発明品の一つ、くらいのつもりだったのが、なんかこう、描いてるうちにどんどんハチャメチャなことやり始めて、僕も手に負えなくなっちゃった、みたいな(笑)。でも、そういう予測できないところが、描いてて楽しかったりもするんですよね。」(昔を思い出すように、少し楽しげな表情になる)


あすか:「物語の中で自然にキャラクターが育っていく…まさに生命が宿っているかのようです。水木先生の作品には、鬼太郎やねずみ男をはじめ、数多くの個性的な妖怪たちが登場します。先生は、古くからの伝承に登場する妖怪もあれば、先生ご自身の創作による妖怪もいらっしゃいますが、これらの妖怪キャラクターたちに命を吹き込む上で、どのようなことを意識されていらっしゃいますか。」


水木しげる:「ほう、妖怪たちに興味があるのかね、お嬢さん。」(ニヤリと片方の口角を上げる)「まあ、水木サンが描くのは、だいたいが人間よりもよっぽど人間臭い、どうしようもない連中ばっかりだからねえ。昔から日本におる由緒正しい妖怪も、そりゃあ描きますけど、そういうのはだいたい、先人たちがうまいこと性格付けしてくれとるから、水木サンはそれをちょいと拝借するだけだね。」


水木しげる:「水木サンが面白いと思うのは、むしろ、名もなき妖怪や、あるいは自分でこしらえた妖怪に、人間のどうしようもなさを映し出すことかねえ。例えばねずみ男なんて、ありゃあもう、人間の欲望とずる賢さの塊みたいなやつでしょ。金のためなら平気で人を裏切るし、臭いし、汚いし。でも、どこか憎めない。なぜかって?そりゃあ、わしら人間誰しも、心の中に一匹くらい、ああいうねずみ男飼っとるからじゃあないかねえ、へへへ。」(意味ありげに笑う)


水木しげる:「鬼太郎だって、別にスーパーマンみたいに、正義のために全てを投げ打つなんて殊勝なやつじゃあない。ただ、あんまり悪い妖怪が人間をいじめすぎとると、『こりゃあ、ちょいと灸を据えてやらんといかんな』くらいの感じで、仕方なく出て行くだけでね。普段は寝てばっかりだし、母親に甘えるときもある。でも、それでいいんですよ。妖怪も人間も、完璧なやつなんておらんのだから。そういう、ダメなところも、情けないところもひっくるめて、愛おしく思えるような、そんなキャラクターを描きたいと、まあ、思っとるわけです。」(飄々とした口調だが、その言葉には深い人間洞察が込められている)


あすか:「人間以上に人間臭い妖怪たち…。スタンさんの共感できるヒーロー、手塚先生の多面的な俳優たち、鳥山先生の予測不可能なキャラクター、そして水木先生の愛すべきダメな妖怪たち…。皆様のキャラクター創造論、そのアプローチは異なれど、どこか根底で通じ合う『生命への眼差し』のようなものを感じます。」(深く頷く)「そして、その魅力的なキャラクターたちが躍動する舞台こそが『物語』です。皆様は、読者の心を掴んで離さないストーリーを、どのように紡ぎ出してこられたのでしょうか。特に、多くの物語の中心には『ヒーロー』と呼ばれる存在がいますが、皆様にとって『ヒーロー』とは、一体どのような存在なのでしょうか? スタンさん、あなたの作品には数多くの象徴的なヒーローが登場しますが、改めてお伺いします。」


スタン・リー:「ヒーローかい? いい質問だね、あすか!」(人差し指を立てて、楽しそうに語り始める)「僕にとってヒーローってのは、単に強いやつ、特別な力を持ったやつってだけじゃないんだ。もちろん、そういう分かりやすいカッコよさも大事だけどね! でも、本当に大事なのは、そのヒーローが『何のために戦うのか』、そして『どんな困難に立ち向かうのか』ってことさ!」


スタン・リー:「そしてね、ヒーローが輝くためには、何よりも魅力的なヴィランが必要不可欠なんだ! ドクター・ドゥーム、グリーン・ゴブリン、マグニートー…彼らが邪悪で、狡猾で、そして時にはヒーローを打ちのめすほど強大であればあるほど、読者はハラハラドキドキしながらヒーローを応援する! そして、その苦難を乗り越えて勝利した時、最高のカタルシスが生まれるのさ! 物語ってのは、いわば光と影が織りなす壮大なダンスのようなものなんだよ。ヒーローのオリジン・ストーリーも重要だ。なぜ彼がヒーローになったのか、その誕生の秘密が、キャラクターに深みを与えるんだ。」


手塚治虫:「スタンさんのおっしゃる『光と影』というのは、非常に重要な視点ですね。」(静かに頷く)「私の描くヒーローも、必ずしも光り輝くばかりの存在ではありません。例えばアトムは、人間になりたいと願いながらも、その力の大きさに苦悩し、時には人間から疎外される悲しみを背負います。ブラック・ジャックは、法外な手術料を請求するアウトローですが、そのメスの下には、生命への誰よりも深い畏敬と、既存の医療制度への痛烈な批判が込められている…つもりです。」


手塚治虫:「物語とは、そういった矛盾や葛藤、人間の持つ多面性を描くことで、読者に『本当の正義とは何か』『人間としてどう生きるべきか』といった問いを投げかけるものでありたい、と私は常に考えてきました。ですから、私の考えるヒーローとは、必ずしも万能ではなく、時には過ちを犯し、それでもなお理想を追い求め、苦しみながらも前に進もうとする…そんな不完全な存在なのかもしれませんな。勧善懲悪だけでは描けない、人間の複雑なドラマこそが、物語に深みを与えるのだと信じています。」


あすか:「不完全なヒーロー、そして人間の複雑なドラマ…。鳥山先生の描かれる悟空は、そういった意味では非常に純粋で、まっすぐな強さを持ったヒーローとして世界中で愛されていますが、先生ご自身は、悟空のようなキャラクターを『ヒーロー』として、どのように捉えていらっしゃいますか。」


鳥山明:「えーと、ヒーローですか…うーん、僕、あんまりそういう難しいことは考えて描いてないんですけどね(笑)。」(少し困ったように眉を下げる)「悟空の場合は、なんていうか…ヒーローっていうよりは、ただひたすら『強えヤツと戦いてえ!』っていう、そういう純粋な欲求で動いてるヤツなんですよね。だから、地球の平和を守るとか、そういうのは、結果的にそうなっちゃった、みたいな感じで(笑)。あんまり正義感が強いってわけでもないですし、むしろ修行とか戦いの方が好きで、家族サービスはそっちのけ、みたいなところもありますからねえ。」


鳥山明:「でも、そういう、自分の好きなことに対してバカみたいに一直線なところとか、どんなに強い敵が出てきても『オラ、ワクワクすっぞ!』って諦めないところが、読んでる人も一緒にスカッとしたり、応援したくなったりするのかなあ、なんて…。だから、僕にとってのヒーローっていうのは、もしかしたら、そういう風に、見ているだけでこっちも元気になれるような、理屈抜きの『明るさ』とか『強さ』を持ってるヤツなのかもしれないですね。物語も、あんまり複雑な伏線とか人間関係とか考えるよりは、『次はどんな修行して、どんなスゲェ技覚えて、どんな敵と戦うんだ?』っていうのを、読者がワクワクしながらページをめくれるような、そういうシンプルな勢いを大事にしてます。」


水木しげる:「ヒーローねえ…。」(腕を組み、少し面白そうな顔つきで他の三人の話を聞いていたが、静かに口を開く)「スタンさんや手塚さんの言うヒーローも、鳥山さんの言う元気なやつも、そりゃあ見ていて面白いかもしれんけどねえ。水木サンに言わせりゃ、そんなピカピカした連中ばっかりが、世の中の主役ってわけじゃあないと思うんですよ。」


水木しげる:「わしが面白いと思うのは、むしろ、そういう派手なヒーローの影に隠れて、誰にも気づかれんような、薄汚い格好した名もなき人々や、社会からはみ出した連中、あるいは、人間とは違う価値観で生きとる妖怪たちですよ。そういう連中の方が、よっぽど切実な悩み抱えとったり、面白い知恵を持っとったりするもんです。鬼太郎だって、別に赤いマント翻して悪と戦うわけじゃあない。ただ、人間と妖怪の間に立って、あんまりどっちかが調子に乗りすぎんように、バランスを取ってるだけ。言うなれば、調停役みたいなもんですかねえ。本当のヒーローなんてのは、案外、みんながバカにしとるような、ねずみ男みたいなやつの中に、ふとした瞬間に見え隠れするのかもしれんし…あるいは、そんなもん、最初からどこにもおらんのかもしれんねえ。」


スタン・リー:「ワオ!ミスター・ミズキ、それはまた…なんともディープで、それでいて示唆に富んだヒーロー論だね! 確かに、僕らの描くヒーローは、どうしても派手になりがちだけど、君の言うように、日常の中に潜む名もなきヒーローや、全く異なる価値観を持つ存在に光を当てるという視点は、すごくクリエイティブだ! まさに、世界は多様なキャラクターで満ち溢れているってことだね!」


手塚治虫:「ええ、水木さんのお話は、常に我々の固定観念を揺さぶってくださる。」(深く頷く)「物語というのは、何も超人や特別な存在だけを描くものではありませんからね。鳥山さんのように、純粋な冒険活劇として読者を楽しませるのも素晴らしいですし、水木さんのように、我々の足元にある日常や、あるいはその裏側に広がる異界に目を向けさせるのも、マンガの持つ大きな力です。結局のところ、キャラクターをどのように創造し、そのキャラクターを通じてどのような物語を語るか…それは、作者が何を『面白い』と感じ、何を『伝えたい』と願うかにかかっているのでしょう。」


あすか:「キャラクターが先か、物語が先か、という議論もありますが、皆様はどのように物語を構築されていくのでしょうか? 世界観の設定なども含めて、その秘訣をお聞かせいただけますか。」


スタン・リー:「僕の場合は、だいたいキャラクターと、そのキャラクターが持つ『問題』が最初だね! 例えば、『もし普通の高校生がクモの力を手に入れたら、どんな騒動が起きるだろう?』とかね。そこから、その問題を解決(あるいは悪化させる)ために、どんなヴィランが必要で、どんなドラマが生まれるか…って具合に、雪だるま式に物語が膨らんでいくんだ。世界観は、まあ、僕らの住むニューヨークだったり、あるいはもっとファンタスティックな宇宙だったりするけど、大事なのは、その世界がキャラクターにとってリアルに感じられることだね!」


鳥山明:「僕も、どっちかっていうとキャラクターが先なことが多いですかねえ。なんかこう、面白い顔のヤツとか、変な格好したヤツとかがフッと頭に浮かんで、そいつが動き出したらどんな話になるかなあって、そんな感じで。世界観も、あんまり細かく設定するよりは、描いてるうちに『あ、ここはこんな感じにしたら面白いかも』って、だんだん出来上がっていくことが多いですね。だから、後から『あれ?あの設定どうなってたっけ?』って困ることも、しょっちゅうなんですけど(笑)。」


手塚治虫:「私は、テーマや伝えたいメッセージがまずあって、それを最も効果的に表現できる物語とキャラクターを構想していくことが多いです。時には、壮大な歴史物語やSF的な世界観を構築するために、膨大な資料を読み込み、何年もかけて準備することもありました。『火の鳥』などはその典型です。しかし、どんなに壮大な世界観であっても、その中心には必ず、読者が共感できる人間的なドラマがなければならないと考えています。」


水木しげる:「水木サンの場合はねえ、まあ、まず描きたい妖怪がおったり、あるいは、ふと思い出した昔の戦争の記憶だとか、貧乏時代の情けない話だとか、そういうのがあってね。それを、どうやったら面白おかしく、あるいはちょっぴり怖く描けるかなあって、そんな感じでこねくり回してるだけですよ。世界観なんて、そんな大層なもんはないけど、まあ、読んだ人が『ああ、こんな世界も、もしかしたらすぐ隣にあるのかもしれんねえ』なんて思ってくれたら、それで上出来かねえ。」


あすか:「キャラクター、物語、そして世界観…。それぞれのアプローチは異なりながらも、そこには読者を楽しませたい、何かを感じてほしいという、熱い想いが共通して流れているのを感じます。神は細部に宿る、という言葉通り、皆様が生み出された無数のディテールこそが、作品に永遠の命を吹き込んでいるのですね。」(深く感動した様子で頷く)


あすか:「この第2ラウンド『神は細部に宿る~キャラクターとストーリー、創造の秘密~』、皆様の創造の源泉に触れる、まさにスリリングな時間でございました。それぞれのヒーロー観、そして物語作りの哲学、大変興味深く拝聴いたしました。」


(あすかは「クロノス」を手に、次のラウンドへの期待を込めて、スタジオ全体を見渡す。)


あすか:「さて、熱き魂が宿り、魅力的なキャラクターと物語が生まれたその先には、それらを読者の元へ届けるための『表現』という領域が広がっています。次のラウンドでは、皆様がそのペン先で、どのようにマンガ表現を革新し、そして未来のマンガにどのような眼差しを向けていらっしゃるのか、さらに深くお伺いしてまいります。どうぞご期待ください。」


(スタジオの照明が静かに変化し、第2ラウンドの終了と、次なる知的な戦いへの序章を告げる音楽が、余韻を残しながら流れ始める。)

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