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ゆるうま食べもの備忘録  作者: 時雨笠ミコト
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つみれ異端者

つみれって、鍋に使うのか。

 つみれをご存知だろうか。

魚肉とか、普通にお肉とかを球状……つまるところボール型にしたものを言うらしい。

で、もっと言うと、指やらスプーンやらでぺいぺいっと汁物に入れるのがつみれらしい。

要するに肉だねの元とあんまり変わらない。

なので作者こと私は、結構変わり者な使い方をメインにしていました。

そのままフライパンでパンケーキの如く焼いたり、後述するが油揚げに詰めたり。しっかり味がついている美味しいつみれを売っている場所が近場にあったので、もっぱら『味付き肉だね』として活用していたのです。

もっと言うとそれが普通だと思っていたので、嬉々として色んな人に「これが美味しいよ」と宣伝しまくってました。

結果、「バカみたいな食べ方を教えるんじゃない。ツミレは鍋に入れるものだ」とお説教を喰らいました。

無知って怖い、でも美味しいから多めに見てほしい。

 さてここで、件の「油揚げ詰め」を布教させていただきたい。

まず餅巾着の容量で油揚げに切り込みを入れて袋状にする。これが結構難しいので、猛者の料理上手の方以外は箸で全体をコロコロするのを推奨しておきます。

そして買ってきたつみれを詰める。ひたすら詰める。欲張るとかなりギッチギチに入れ込める四次元巾着袋に、圧倒的な欲望とひとつまみの節度を保って詰める。

そしてフライパンか、量が多ければホットプレートに薄ーく油を引いて弱火でひたすらじっくり焼く。カンタン。

焼く時にあんまり中身をギチギチにしていると火が通りきらないので要注意だったりする。すぎた欲は身を滅ぼします。

焼く時蓋は……すると火が通るのが早いけれど、油揚げのパリッ!サクッ!を堪能したい場合は蓋なしを強く推奨します。

焼いてた時に家族がよかれと思って蓋をしてくれた時は、美味しいんだけど……ふにゃり、しなりと優しく柔らかく包み込む油揚げになってしまって内心「コレジャナイ」感に苛まれておりましたから。


 さてつみれの謎活用をお教えしたところで、「実はコレつみれじゃなくても良いんだよ」というとんでもないワンポイントを差し込んでおきましょう。

そう、みなさま多分お察し、肉だねなら……もっと言うなら詰めるものならなんでも良いんですこれ。

ハンバーグもどきを詰めてみたり。鳥ミンチと長芋の合わせだねを詰めてみたり。

ひき肉がなければ、細かく切ったじゃがいもと豚こまなんかもオススメです。

ポイントは豚こまを切り口付近に持ってきて蓋をすることでしょうか。そうでなければ焼いてる時にジャガイモが集団脱走を試みますので。


 でもこれ、美味しいんですけど袋にして詰めるのが結構面倒くさいんですよね。

袋にするのが微妙に難しいし、詰めるのもつみれやら何やら内容物予定のものたちが反逆を起こしがちなもので。

なので油揚げを、もうそのまま半分にドンっと割ってみました。

結論から申します。これすごくやりやすい。

楽にパカっと開けるし、詰める時も圧倒的に楽ちん。作業時間がすごく減ったし、何より中身が焼けてないかも不安が解消される。

マイナス面は一個丸々の時より謎に焼く時のスペースを占領することと、あとは食べ応えが半減すること……あと肉汁が丸々の時に比べて外に逃げることくらいかと。


結構有名かもしれませんが、焼きつみれ、美味しいです。パリッと焼いた油揚げ、そしてそれが受け止めていた中で弾ける肉汁、そしてなによりたくましい肉だねの3連コンボ!

これが大好きでつみれヘビーユーザーになっていた頃が懐かしい。


あれ、そういえば私、鍋にツミレって結局入れたことあったっけ……?

私ってば、つみれ異端者。


……美味しいよ?

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