第三十話 「神雷」
登場人物紹介
河城にとり
年齢:300歳
能力:水を操る程度の能力
性格:人間好きなのに人見知り。
説明:妖怪の山に住む河童。日々発明に励んでいる。愛称はにとりん
地霊殿での戦いから一ヶ月。
あれから俺は紅魔館に戻り、ぐっすり寝させてもらった。
今回は魔醒化”極”を使ってなかったから睡眠時間は二週間程度だった。
そして俺が目覚めて数日たったある日。
ドウンッ!!
「…ん?なんの音だ?」
俺が外を見ると雷が鳴っていた。
「雷…珍しいな」
だがその時、山が赤色に染まる。
落雷で山の木々が燃えたのだ。
「山火事――⁉しかもこの雷…魔力を纏っている…?!」
そして山火事が起こった所とは――
「…妖怪の山!!」
俺は焦って紅魔館を出る。
すると庭で茶会をしていたレミリアと咲夜が空へ飛び立つ姿が見える。
どうやら気づいていたようだ。
俺はそんな事を思いながら妖怪の山へと全速力で向かう。
すると博麗神社の方から霊夢が飛び立つのが見えた。
俺は飛行しながら霊夢に近づく。
「霊夢、あれは何だ?」
「あれは――」
――神雷。
一万年前、妖怪の山に一人の雷神が降り立った。
その雷神は周囲を雷で焼き尽くし、破壊の限りを尽くしていた。
だが一人の人間が雷神を圧倒し、ついに封印したという。
だが雷神は封印間際に”輪廻の呪い”というものを残し、千年間隔でここ、幻想郷に降り立っているという。
そして神雷は雷神の襲来を意味する稲妻。
神雷が地に落ちた三日後には雷神が降り立つと言う。
「…へぇ、雷神ねぇ」
「神雷には魔力が込められてる。ましてや妖怪の山に落ちたとなれば、大量の妖怪が溢れ出すわよ。……急ぎましょう」
「おう」
そうして俺と霊夢、レミリアと咲夜は妖怪の山に向かった。
〜2分後
「ついたわね。早速大量の妖怪が湧いてるわよ」
すると妖怪が向かう先、山火事が起きているところに河童の大群がいた。
「河童……もしかして火を消してるのか?」
俺は地上に降り立つと今の様子が見て取れる。
すると霊夢が一人の河童に声をかけた。
「にとり、大丈夫かしら⁉」
「れ、霊夢!」
にとりと呼ばれた河童…いや、少女は明るい顔を霊夢に向ける。
「霊夢、この子は?」
すると河童の少女はレインに顔を向ける。
「霊夢から話は聞いてるよ!私は河城にとり。発明が得意な河童さ!」
「発明が得意……どっかで聞いたことあるような…?」
「……って自己紹介なんてしてる場合じゃなかった!早く火を消さないと…!」
すると妖怪たちの勢いが一層増す。
「やばい、霊夢行くぞ」
俺がそう言うと霊夢は頷き、妖怪がいる方に向かう。
するとそこには先に飛行していたレミリアと咲夜がいた。
「レミリア!咲夜!」
「お兄ちゃん、来たのね!」
そして俺は愛剣の名を叫ぶ。
『紅剣!』
すると紅い剣が出現する。
「今、河童たちが消火している!完全に消え去るまで持ち堪えるぞ‼」
俺が皆にそう呼びかけると、全員、静かに頷いたのだった。
新学期始まって色々と忙しかったので投稿できませんでした。(あと単純にネタ探ししてた((殴