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第十六話 「覚醒の先へ」

闘神化。

それは、鬼だけができる、覚醒の事だ。

長く使えば使うほど寿命が減るが、その鬼の強さによって減り具合は異なる。

これを使うには長時間魔力を練る必要があるが、戦闘をしながら魔力を練ることを夜叉は可能にしていた。

夜叉は鬼の中では最強クラスであり、闘神化を一年していても、寿命は一秒も減らない域にあった。

そして、闘神化により全ての身体能力が大幅に上昇した今、夜叉は言うなれば――

”完全無欠”

「すべての準備が整った…本気で行くぞ」

「(先程の身体能力を遥かに凌駕している…!これが闘神化…)」

すると、夜叉の地面が大きく抉れ、一瞬でレインの間合いに詰め込んだ。

「くっ!!!」

レインは完全には防御できないまま、夜叉の攻撃を食らってしまった。

ドン、とレインの体が吹き飛ぶ。

「(打撃が重い…体が麻痺しているっ…?!)」

そのまま、受け身を取れずにレインは地面に激突した。

「ハァ…ッ…ハァ…ッ(こいつに勝つためには神器は使えない…まだ耐えてやる)」

そして、レインは力を振り絞りもう一度、地面を大きく蹴った。

ドン、とその場に砂が舞う。

そして、前方から夜叉がせまる!

二人が拳を放ち合い、衝撃波によって周りの樹木が消し飛び、その場は更地と化す。

レインが隙をみつけ、一発拳を放つ。

だが、チャンスはピンチ。レインがその打撃を放つ瞬間が隙となり、両者一発入れられる。

「闘神化の状態の俺とここまで戦えるやつで、鬼以外となればお前が初めてだな」

夜叉が汚れた口を拭きながら言う。

「ああ、魔醒化した俺をここまで追い詰めたのも、お前が初めてだよ、夜叉」

レインはそう言い、夜叉と距離を取る。

次に決着がつく、と二人共わかっていたのだ。

「最終ラウンドだ、俺も本気でいくよ」

レインがそう言う。

「本気…?ハハッ!貴様、そんなボロボロになりながらまだ本気を出していないとほざくのか!」

「ああ」

「強がりもいい加減にしたほうがいいぞ、小僧」

「残念だが、本当の事だぞ」

「まあいい、一瞬で決着をつけてやるッ!」

夜叉がそう言うと、一気に飛び出す!

…だが、レインが本気を出していないという事は、本当だった。

レインは、「縛り」をしていたのだ。

神器や、原理を改変させずに、拳だけで戦っていた。

だが今、縛りの効果が最高値にある今、レインは縛りを解いた。

「魔醒化」から、レインは更に覚醒する――!

―――『魔醒化・(きわみ)

レインの実力は、闘神化した夜叉よりも、遥かに上がっていた。

覚醒した事により、神器の変形が可能となった。

『紅剣ディザスター・刀式!』

レインがそう叫ぶと、ディザスターは光り輝き、刀型に変形する!

「終わりだ、夜叉!!」

そして、その刀身が、ついに抜かれる――!

「紅刀・紅閃瀧壊断(ひらめきのたち)


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