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第十話 「反撃開始」

「今回の目的は、蓬莱山輝夜、八意永琳の処刑だ」

「―――っ?!」

その場に沈黙が流れる。

すると、永琳が言葉を発した。

「そう簡単には処刑されないわよ」

「…簡単に処刑されないと思うのか?薬師」

「…ッ」

「わかっているのだろう、俺達とお前たちの圧倒的な力の差を…」

輝夜も永琳も、今の月の民とはレベルが違うところにいた。

二人共、圧倒的な力の差を把握していた。

二人の間に、絶望と迷いが生じた、その時――

「おいおいおい、そんな勝手なことされちゃ困るぜ使者さん達よぉ」

永遠亭の奥の方から、そんな声が響いた。

「…何者だ⁉」

「俺はレイン。吸血鬼だ!」

そこに現れたのは、紅魔館連中と霊夢、魔理沙たちだった。

「皆様…!!」

永琳と輝夜が驚きと喜びの混じった声を漏らす。

「フン…まあいい。お前らが来てもこの状況にはなんの変化もないからな。ハハッ」

その通りだった。援軍が来ても特になんの変化を及ばせられない。

――ただ一人、レインを除いては。

「本当にそうかな?」

レインがそう一言発した直後、レインの能力が発動した。

”原理を改変させる程度の能力”で、レインは認識を変えた。

それとは…

『月の民は、月の民ではない』

レインの能力により原理が改変する!

すると、永琳がなにか感づいたように言った。

「…?月の使者の魔力が落ちている…?!」

すると、霊夢がレインに聞いた。

「レイン、どんな原理に変えたの?」

「えーっとね、月の民の種族を月の民じゃなくした」

するとレミリアが驚いたように言った。

「でも、輝夜と永琳は大丈夫なの?」

「ああ。まあ三日前の俺だったら無理だったかもしれないな。…巨大妖怪のおかげだ」

三日前の巨大妖怪との戦闘で、能力の繊細さをレインは身につけたのだ。

「まあとりあえず、お前らが戦えるほどにはした。後は戦うだけだ」

すると、月の民のリーダーが驚きの混じった声でいった。

「これは…!お前は一体…!?」

「さっき言っただろ。…まあ強いて言うならば…ただの天才だよ」

「…そうか。俺はハクア。月の使者のリーダーだ。以後思い知りおきを」

動揺を隠しきれずにハクアは言った。だが…

「以後?お前らに次があると思うのか」

レインがそういった瞬間、紅魔館連中は動き出した。

同時に月の使者も動き出す!

月の使者は千人程度。人数的には圧倒的に不利だった。

だが、数などは関係ない。

レインが一言、つぶやく。

「こっからは地上人(オレたち)の反撃だ」

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