波形 作者: I.me 掲載日:2023/10/28 凪よりも静かな水面に 波を立てるのは僕だけで 風は波を立てない 向かい風も追い風も 横から殴り掛かる風ですら 彼等は僕に波立たせようと触れて来る 乱される髪と揺るがない視針 その先に見える扉を抜けて続く頂から あの星の海へ駈けなければいけない 潜らなくちゃ行けないんだ 星の海へ飛び込んで 点々と座す彼等への橋を 星々を紡ぐ一閃を成したいの 月へ帰った彼女にも 僕の声を届けなきゃいけないのに 口遊む風の音に 凪立つ波形は眈々と ああ