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お弁当

ここに恋する女子高校生がいた。

彼女の名前は小鳥遊姫子。

彼女は典型的なツンデレである。

ツンデレを克服し、素直に想い人にアタックしたいのだが、なかなか素直になれない。

これは、そんな彼女の青春恋愛物語。


「ね、ねえ佐藤!今日もお昼は購買で買って食べるの?」

「そうだよ。僕、日によって食べる量変わるからさ。その方が残したり、足りなくて空腹になったりせずできるから、お母さんに頼んだんだ。」

「へ、へえー。そうなんだ。それじゃあ毎日そうってことだよね?」

「うん。そうだよ。どうしてそんなこと聞くの?」

「いやなんとなくだから!話す話題がなかったから聞いただけで、別にき、興味なんて無いから!」

「あはは。そっか。てか、小鳥遊さんみたいな美人が僕なんかに興味なんてないことくらいわかってるよ。」

「っ!!びじっ・・・!お、おほん!そ、わかってるならいいのよ!」

(違う!嘘嘘嘘!興味ありまくりだから!気づいて佐藤!!ずっと佐藤のこと考えてるんだから!!てかこの顔見たらわかるでしょ!!)

ムスッ。

(今の小鳥遊さん怖いんだけど・・・。なんか怒ってるよ・・・。僕、なんかしちゃったかなぁ・・・)

「あの、小鳥遊さん。じ、じゃあ購買行ってくるね。」

「そう。じゃあ。」

(佐藤・・・、明日、お弁当作ってくるから待っててね・・・)


次の日。

(よーし!今日は佐藤にお弁当渡すんだから!!これで佐藤の胃袋掴んで・・・)


~妄想中~

「あ、あのね佐藤。今日は佐藤のために、お弁当作ってきたんだ。よかったら一緒にどうかな?」

「ありがとう!小鳥遊さん!いただくよ!はやく一緒に食べようようよ!」

「そんなに焦っちゃって。どうその卵焼き。おいしい?」

「すごくおいしいよ小鳥遊さん!あのさ、小鳥遊さん。迷惑じゃなかったら、僕、小鳥遊さんのお弁当、毎日食べたいな・・・。小鳥遊さん、よかったら、僕の彼女になってください。」

「はい、喜んで。」


(ぎゃあああああああああ!やばいわこれ!R-18すぎるわ!!でもこれでいける!!付き合える!!とうとうこその日が来るのね!!今日からよろしくね!佐藤!!)

覚悟を決め、小鳥遊は佐藤のもとへ向かった。


「ね、ねえ佐藤!また今日も購買?」

「小鳥遊さん。今日は・・・。」

「ああ、いいのよ。昨日聞いたものね。いや、これは佐藤のことだから覚えてたとかじゃなくて、昨日のことだから覚えてただけだからね!」

「そんなこと言わなくてもわかってるよ。でも小鳥遊さん今日は・・・」

「ま、まあ、仕方ないから今日は、その、私が、その、お、お、おおおお・・・」

「今日は、調理実習だから、それで済ませるよ。小鳥遊さんもそうでしょ?」

「えっ?ちょ、調理実習・・・?」

時間割を確認。

3,4時間目 家庭 調理実習

「小鳥遊さん?どうかした?」

「う、うるさいわね!知ってるわよそんなこと!別にあんたのためにお弁当作ったとかじゃないんだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

小鳥遊は恥ずかしのあまり、教室を飛び出し校舎の周りを走り回ったのであった。

「ど、どうしたんだ小鳥遊さん・・・。」


小鳥遊姫子の挑戦はまだまだ続く。

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