カウントオーバー。絶望襲来
「おいおい…こんなところで何してるんだ?」
突然背後から声をかけられた。
「誰だてめぇ」
「明らかな警戒を示してるな。もしかして俺が何やってるか知ってんの?」
「お前が何やってるかなんて知らねぇけどよぉ、騎士団と黒い魔物はどうした?お前が何かやったのか?」
「黒い魔物っていうのはこいつのことか?」
男の背後に黒い靄が出現し、そこから3体ほど黒い狼のような魔物が出てくる。
「あと……こいつらは返すよ。なんか1人だけ力を吸えなかったけど、十分な量採れたから」
黒い靄から30人くらいの人間が出てくる。騎士団か…
「アスカさん!作戦通りで行きましょう!」
「おう、あのクソ男は俺がなんとかしといてやるよ」
って、もう3体倒してるし
とりあえず、アスカに強化魔法
「強化魔法20倍」
他人に強化魔法するのは20倍が限界でした。
「反転弱化」
これで少しは弱くなってくれよ。
「おいおい…なんだよこの魔法。あんま力入らない」
効いてるっぽい!
「まずは1発だ!」
「痛っ!そこそこ痛い」
アスカの20倍の威力になったパンチを弱くなった状態で片手で止めるの!?
「君たち強いな。これからの計画に支障をきたしそうだなぁ……だからここで殺す」
男がそう言い放つと黒い靄が男を包み始めた。
「ガァァァアァァアア!!!」
靄が晴れると……
「く、黒い竜って…これ…だよな」
巨大な漆黒の鱗と甲殻を纏った竜が死神のような眼光を赤く光らせていた。




