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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
11章 ヒモが辛いので、就職してみる編
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お風呂上がりの筋トレって健康的でも汗かくから風呂入った意味がない

「おい、どうした?もうダウンかぁ?」


死にそう……


第二騎士団に入団して3日目だけど、死ぬ。


訓練メニューが辛すぎる……もう腕立てなんて3日間で5万回を超えた。


「お前は強化魔法に頼りすぎてる。強化魔法がなくてもある程度戦えるようにしないとならねぇ、まぁクレイは特別だからアレを目指せとは言わねぇけどな」


あんたも十分特別だけどな……強化魔法を使用してたんだろうけど、片手で俺の全力を止めたからな。


「さぁて、腕が疲れたなら次はランニングだ。30km行くぞ」


マジでスパルタじゃねぇか!


……

………

…………


「ジャンヌ、調子はど…う……だ…い?」


俺は死んだように伏せている。


「あぁ……クレイさん……」


もう疲れた。訓練は7日に一度休みが貰える。俺は動く気力もなくただ部屋のベッドに横たわるだけの時間を長く過ごしている。


「そんなにベリィは厳しくしてるのかい?」


「ベリィってベリアルさんですよね。あの人は悪魔ですよ……私の体がボロボロになっても第二騎士団の回復魔法使いの人に頼んで回復させるんです……そしたらまた壊れるまで……」


「ベリィはジャンヌに期待してるんじゃないかな?さっき会ったけど、あんなに嬉しそうな顔してるベリィは初めて見たよ」


「期待……ですか?」


「ベリィは昔から私の右腕になるに値する人物に出会いたいと嘆いていたからね。ベリィは昔から頭一つ飛び出てるというか…まぁ、背中を預けられるような友達がいないんだよ」


「私って友達候補なんですか?」


「ベリィは案外寂しがり屋だからね。今は厳しいかもしれないけど、仲良くしてあげてよ」


意外だな……


そうかそうか、俺は期待されてるのか


だったら俺も頑張って期待に応えないとな。


……

………

…………


「今日はやけにやる気じゃねぇか?なんかいいことあったのか?」


いいことねぇ…


まぁ、強いて言うなら


「ベリィちゃんの可愛い秘密を知っただけですよ」


「クレイぃい!!あの野郎言いやがったな!絶対ぶっ殺す!」


クレイ……頑張れよ。



私が最後にやった筋トレは学校の体力測定の時の腹筋です

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