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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
11章 ヒモが辛いので、就職してみる編
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入団試験。圧倒的な支配者

「へぇ、お前が入団希望の魔法使いか」


「はい、ジャンヌ・アルデバランと申します」


俺が就職を決意してから1週間。


俺は今とてつもなくガラの悪そうな美人の女性と会っていた。


「俺はベリアル・スティングレイ。ディラン王国第二騎士団の団長だ」


やっぱり団長か……


「お前にはこれから入団試験を受けてもらう。内容は俺との一騎打ちだ」


「一騎打ち……ですか?」


「まぁ安心しろよ。命を賭けた勝負じゃねぇし、お前が負けても素質があれば入団を許可する」


団長クラスってクレイ並みに強いんじゃないか?


……

………

…………


場所は変わって、騎士団の訓練場


「最初は手加減してやるから、本気で来い」


クレイ並みに強いと仮定するなら手加減する必要はないよな。


「強化魔法120倍」

「超硬化」

「反転弱化」

「ハイパーグラビティ」


俺が今出来る最大だ。4つまで同時に魔法が発動できるようになった。ソウルドレインは魔法陣と詠唱が必要だから、そこそこ隙が出来てしまうから今やるべきじゃない。


「なんだこれ……力が出ねぇ」


正面から打ち込んで一撃で決める!


「本当に全力か?これだけ出来るならもっと強い魔法だって使えんじゃないのか?」


……まじか………片手で止められた……


「俺の力を減少させる魔法を使ったのは得点が高いな。こんな魔法は初めてだ」


反転弱化を使えるのは俺とエリックさんだけだからな。


「本当の全力で行きますから……気をつけてください」


仕方ない……こんなに強いならソウルメルトを使っていいだろう


「ソウルメルト」


3分しか使えないけど、これで俺は生命力、体力、筋力……魔力以外の全てのステータスが約500倍だ。


普通の強化魔法120倍を解いて、ソウルメルト、超硬化、反転弱化、ハイパーグラビティで俺の本当の全力だ。


「まぁ、さっきに比べたらとてつもなく強くなったけど……対応できないほどじゃない」


マジで化け物かよ!クレイとかアスカよりも強いんじゃないのか……?


「そろそろ終わりにすっか」


ベリアルがそう言うと、彼女から紫煙の様に魔力が溢れる。


「ディメンジョンドミネート」


「え?」


俺は地に伏していた。何をされたかも分からない。ソウルメルトの効果時間はまだあるはずなのに……


「なんでか分からねぇよな?教えてやるよ。俺の魔法は支配だ。今のはここら一帯の空間を支配して、お前の力を全て拡散させた」


なんだよ……それ……チートじゃねぇか


「お前は戦闘経験が少ないな……魔法の力はすげぇけど、動きが素人だ。対人戦闘じゃ同格のやつにも勝てやしねぇ」


アスカの時とかエリックさんの時もそうだけど、強くなった気でいても全く勝てる気がしない。


「でも、気に入った。お前を俺の右腕になれるように育ててやる」


こうして俺はディラン王国第二騎士団に入団した。



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