各個撃破。メリルVS青いマフラー
「ライトニングキャノン!」
メリルの声と共に収束された光が青年に向かっていく
「そんなものに当たるわけないでしょ」
青年がそう言うと、メリルの放った魔法の速度が著しく遅くなる。
「魔法を止めた……?」
「君たちの中じゃ1番弱そうだけど、頭は働くんだね」
こいつ……態度はふざけてますけど、相当強い……
「強化魔法…20倍」
時を司る精霊の加護を受けてるのでしたら、こいつの能力は十中八九、物の時を遅くすること……
だったら強化魔法でこちらも速度を上げれば…
「単純な考えだよね。元のステータスが高いのか、20倍でもかなり速いけど…僕の眼には止まってるように見えるよ」
青年に接近した途端、青年が視界から消え背後から声がする。
「後ろっ…ぐっ!」
「おっと、結構本気で殴ったんだけど、気絶しないの?君の感覚は普段より遅くなってるから、音の速さで殴ったと言っても過言じゃないんだけどなぁ」
私では…勝てない……
「まぁでも、これで終わりだね…」
青年がメリルに近寄り、メリルの胸ぐらを掴み拳を振り上げる。
「さっさと君のお姉様を殺さなきゃならないからさ、ごめんね」
……お姉様を殺す?
こいつが?
お姉様を?
させるわけがない。
私が負けたら、こいつはお姉様のところへ行く。
お姉様が負けるとは思えない。
けれどお姉様のお手を煩わせるわけには行かない……
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
……
………
…………
「えっ…なに……これ」
メリルの腕は無数の鱗に覆われた。
メリルの足は鋭い爪で地面を捉えていた。
メリルの背には悪魔のような翼と尻尾が生えていた。
メリルの頭には黒く禍々しい角があった。
「さようなら…」
ひどく残酷な悪魔の囁きが青年に届く前に、青年の頭部は消し飛んでいた。
4章の「暗き世界の永遠少女」でのメリルのあれです




