暗き世界の永遠少女
ここは暗い暗いダンジョンの奥底
私は誰なのだろう?
私は何故知能があるのに無知なのだろう?
私は何故他のモンスターとは違うのだろう?
私は何故この場に縛られているのだろう?
そんなことを考え続けてもう永遠とも言えるほど長い時が経った。だけど未だに答えは出ないまま……
無知な私に分かるのはただ1つだけ……
私は永遠にこのままであるということだけ
……
………
…………
「貴方はこんな所に居たのね……今、解放してあげる」
ある日私の前に神が現れた。
無知ゆえに人々を傷つけ封印された私を救ってくれたのだ。神と言わずしてなんと言おう。
「貴方の名前はメリル・ヘルゴウン、血は繋がっていないけど私の妹」
私が貴方の妹?
無知な私には理解できない。
「大丈夫だよ。今は分からなくても、いつか分かる時が来る。私はもう行かなくちゃならないから、また今度ね」
待って!行かないで!私は……私は!
「次に貴方が私に会うとき、私は何も知らないわ。それでも…貴方はメリル・ヘルゴウン。私の妹。ジャンヌ・アルデバランの妹。それだけは変わらない」
そう言い残して、消えてしまった。
無知な私はまだ分からないことばかりだ。
でも、無知な私にも分かることがある。
私の名前はメリル・ヘルゴウン。
私の姉はジャンヌ・アルデバラン。
私の全てはあの方の物だということだけは分かる。
これにて4章の本編は終了です。次は裏話!




