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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
26章 生殺与奪と、死神編
232/253

精霊の戦い。焼失

「仕方ないみたいだな…ユイ。ここらが潮時だ」


突如現れた女、予知の精霊エルアによって私とソロモンの正体は暴かれた。まぁ…こいう時の為に正体を隠してたから、いいか


人理変動ヒューマニズム……解除」


ディラン王がそう唱えるとディラン王とソロモンの姿が変貌していく


「へぇ……それが本当の姿ってことですかぁ?異世界人さぁん!」


そこに立っていたのは国王と側近では無い。黒髪の少女と茶髪の青年


「とりあえず……死なない程度にボコボコにして、情報吐いて貰いましょうか」


「実際に戦うのは俺だけどな…」


……

………

…………


異世界人……結局はただの人の子なので興味は大してありませんが……遊び甲斐はありそうですねぇ


人理変動ヒューマニズム……チェンジウェポン」


ディラン王……ユイが魔法を発動する。体が発光し形状を変える


「やっぱ、お前が一番しっくり来るんだよなぁ……あぁいい剣だ」


剣へと姿を変えたユイはソロモン…レイジの手に収まる


「準備出来ましたかぁ?というよりお二人だけでよろしいのです?サリエル王とフォーデル王に戦う術がないにしても……貴方にはあるでしょう?クレア・スペルヴィ」


その問いにクレアは答えることが出来ない


「まぁアレだ……お前1人くらいは俺とユイだけで十分ってことだ」


「舐めてくれますねぇ…これでも精霊の中では古株でして、それなりに強いんですよ私ぃ」


この前はクロノスとアルラウネ相手に敗北しましたが……あのクソ女神もやられて鞍替え先探してたら運良く死神の陣営に着くことが出来た……悪神の加護…悪意の感知、死神の加護…殺意の感知、そして私自身の予知による回避…攻撃が当たるわけがない


「ほぉら、先に打ってきていいですよ?私は優しいので」


「そうかそうか……そんじゃあ行くぞー」


悪意は感じませんねぇ、殺意はほんのすこーし…本当にボコボコにして情報機器出すつもりらしいですねぇ……予知にはしっかりと引っかかってる。次は右っと


エルアはレイジの振るう剣をギリギリのところで回避する。しかし当たる気配はない


「どうしましたぁ?私くらいなら貴方達2人で十分と仰っていたではあぁりませんかぁ!」


準備出来ましたし……そろそろやっちゃいますか


予定調和ビジョンコントロール


……

………

…………


なんかやったのか?


「な、なんで……時の精霊クロノスさえも封じ込めた強制運命操作がなんで効かないんですか!?」


強制運命操作……とかなんかしらねぇけどさ


「こちとら2人とも生物の理から外れてるんだ……運命なんざ定まってない」


「い、いや……でぇすが私にそちらの攻撃は当たらない。持久戦なら私が勝てます!」


予知のおかげで攻撃が当たらない……だとしたら、そんなの簡単に攻略出来る


「ユイ…もう分かってるだろ?武器チェンジだ」


手に持つ刀が発光し形状をまた変化させる


「弓ぃ?そんなもので私を狙い撃てるはずないでしょう?」


狙い撃ちなんかするか


矢がない弓の弦を引く


「魔力拡散……ファイア!」


放たれたのは止めどなく溢れる無数の魔力の矢……まるで波のように壁のようにエルアに向かって襲いかかる


「なるほど、避けられないほどに広範囲の攻撃ですか……ならば!正面から受けて立ちましょう!貴方達は無理でも、矢ならば強制運命操作が通用……しない!?」


するわけねぇだろ。生物の理から外れた人間が変身した弓で放った……俺の魔力の矢なんだから


「だから言ったろ?俺たちで十分だって」


まぁ言ったって無駄か……


レイジは焼き焦げたエルアを一瞥し、そう思った


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