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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
25章 最終決戦と、最高の仲間編
211/253

各国防衛戦。サリエル

「なんでこんなに多いのよ!」


貿易国家サリエルの騎士団長ステラ・スターロードは押し寄せる魔物の数に驚いていた


「団長!現在冒険者ギルドの方でも人を集めてますが、昨日船が出航したらしく……援軍には期待しない方がいいらしいです…」


不幸な事は重なるって本当ね…


「私が先頭を切ります。他の隊は必ず2人以上で行動して、魔物たちを市街地に入れてはいけないのは当たり前ですが死ぬ事は許しません……それでは作戦行動を開始!」


ステラの声で騎士達が一斉に魔物の群れへと向かって行く


守る為の戦いが始まった


……

………

…………


ステラは走りながら、杖に魔力を込め詠唱する


「空を覆う星々よ」

「空を照らす月よ」

「それはあまねく金光の輝き」

「それは唯一の太陽の写し鏡」

「夜空が落ちる」


「シャイニーフォール!」


ステラの周囲に黄金の魔力が満ち溢れ、様々な方向に光が流れていく


光は黒い魔物を飲み込み、存在を消していく


「これでも1%減ったくらいね……」


黄金の波は黒い波の前ではすぐに掻き消えてしまう。一体一体は強くないが数が多い、こちらの戦力は騎士団のみ…防衛戦を突破されるのも時間の問題と言えるだろう


「団長!左方からも魔物が!」


この状況でまだ来るか!


「………ここは任せます。左は私だけで行きます」


「団長!無茶ですって!…行っちまった…」


……

………

…………


「空を駆ける星々よ」

「光輝を纏い流れ行く」

「命を削り、消えても心に残る」

「我が敵を我が血をもって滅する」


流星輝き屑となるスターダストシューター


ステラは走る。身に纏う魔力に体を焦がしながら、体から血を流しながら、魔物の波を押し退けて駆け抜ける


「ぅぅうっ!」


体を傷つけるほど高密度な魔力を纏ってる影響でもうステラは限界に近い。サリエルの左側から押し寄せる魔物をたった1人で止め続けたが、もういつ気絶し魔物に蹂躙されてもおかしくない


「どうせ……死ぬなら魔力を爆発させ…」


このままここを通してしまうのなら、せめて少しでも数を減らそうとした途端…目の前に雷が落ち、炎が迸り、氷柱が降り、旋風が巻き起こる。それらが魔物を屠っていく


「おぬしの様な若者が死ぬなど、言うものではないのう…それでも覚悟は見せてもらった。あとはわしらに任せなさい」


「私らにかかればこんな魔物なんて朝飯前だよ!」


「今度は戦場のど真ん中で歌うなよ。せめて俺の熱結界の中で歌え」


他国からの援軍……やっとか……


「すいません……あとは……お願い…します」


ステラは安堵からか気絶してしまう


……

………

…………


突如現れた魔法使い達によって黒い魔物は総て討伐され、貿易国家サリエルにおける防衛戦は幕を閉じた

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