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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
23章 武装国家と、死業之衆編
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自分勝手な奴ら

「城への攻撃の時……いや、前の戦争の時から思ってたけど本当に規格外だなあんた……」


帰ってくるなりいきなり何を言うんだ


「で?ロキの司祭は?」


「もちろん仕留めた。最初の城への攻撃で重症だったみたいで、医務室に居たところをサクッとやってきた」


「これからどうする?ゼノムの方はアイザック達に任せるしかなさそうだけど……」


ロキからヘラクレスじゃ距離が離れすぎてるから今からじゃ間に合わないだろう


「おそらくロキの司祭とゼノムは遠距離の高速連絡手段を持っていたはずだ。この事はもうすでにヘラクレスに伝わってる。となればアイザック達は大丈夫だろう…チェインもいるしな」


魔導通信機みたいなの持ってたんだ……


「てことで俺たちはディランに戻るぞ。仕入れた情報の中にはそろそろ4国同盟が落ちるみたいなのもあった順当なペースなら予想より早いがあと1週間と少しくらいでディラン領土に到達する。俺たちはそっちに加勢するぞ」


「帰るのか……」


帰れるのは嬉しいんだけど……


「なんか問題あんのか?」


「クレイとメリル……あとベリアルさん…また怒られるんだろうなぁ……」


「世界のためだ。諦めろ」


他人事だからってなぁ!


……

………

…………


「なんで徒歩?」


外壁の外側に広がる草原を歩きながら、当然の疑問を投げかけた


「仕方ないだろ、王城をぶっ壊したんだ。王都は大混乱、馬車なんて用意出来るかよ。一度魔国セイレーンまで行くぞ。そこからディランに馬車で移動だ」


「はぁ……結構つかれ……」


俺の言葉を遮って目の前に騒がしい集団が突如出現する


「ロキの司祭の方は無事成功したようだな」

「俺はやる気満々だったんだよ!あんのクソ王が!」

「あひゃひゃひゃ!兄貴ってば俺が仕留めるとか言ってたのに居なくてポカンとしてたよ!本当に笑える!あひゃひゃ」

「俺は悪くないですよ?俺の潜入は完璧でしたからね」

「そなたらはいつも騒がしい。少しは静かにせい」


チェインの魔法は便利だけど、こういうの体験するとちょっと嫌だな。静かな草原を歩いてたのに、いきなり目の前がカオスだ


「どうやら失敗したみたいだな……」


「あぁ、ロキの司祭はあらかじめゼノムに指示を出していたのだろう。おそらくゼノムはディランに向かっているヘラクレスの軍に合流した。戦争はより一層熾烈を極めるぞ」


「これからどうすっか……とりあえず戦争参加は確定だとして……」


「俺とシャドウは戦争に向いた魔法じゃない。戦闘に特化した魔法もあまり使えんしな。戦争は任せる、俺たちは悪魔探しの方をやろう」


悪魔探し……道化、被虐、孤独…の魔王が残した三体の悪魔か……


「ジャンヌ、アイザック、アイギーナ、クロノス、ジェノの5人で戦場を乱せ。あくまでディラン軍としてではなく死業之衆カルマとして動け」


それだけ言うと、チェインはシャドウと一緒に消えてしまう


「次こそはゼノムをぶっ殺す!あいつは絶対に人類史に刻んでやる」

「あひゃぁ、私は強い人を救済してあげないと……血をぶちまけて」

「戦争などに興味はない。妾が必要だと判断しない限りは手を出すつもりはないからな」


「「お前ら本当に自分勝手だな……」」


俺とジェノは小さく囁いた





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