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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
23章 武装国家と、死業之衆編
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捨て駒と悩みの種

(おい!あいつら如き私一人で十分です。って言ってたの誰だよ?あ?」


我が愛しき神の声が脳に響く。残念だが、もうこの体は使い物にならない。あの魔法は文字通り私の魂を縛り付け閉じ込めたのだろう……


(使えねぇな。それなりに時間をかけたってのに……まぁ、いい。お前はプロトタイプだからな)


もう洗脳は解けたのだろう。魂を隔離されたせい……いや、おかげか……アイザックとアイギーナは私のようにならなくてよかった。この後に及んでまだ、私はロキ様を愛している


(証拠が残ると厄介だ。悪いが消させてもらうぜ……じゃあ試作品No.8、お前らの型でまともに形になったのはお前が初めてだった。可能性をありがとよ役立たず)



もし、この世に地獄があるならば私はそこに行くだろう。神が作り、脳を支配されたとしても私は人間だ。人が人を殺した。それは許されざることだ。どこまで盲目だったんだろうか……私は……


男は罪に罰を与えるかのように神に祈りながら、鮮血を飛び散らせながら絶命した


……

………

…………



「はぁ?消息が掴めないってどういう事だ?」


奴らの存在は計画の成功に大きく関係する。察知されないように距離をとって監視するように命令したのが仇となったか?


「奴らが計画通りに戦闘に入ったところまでは確認が取れたのですが……」


「監視の者はどうした?やられたのか?」


奴は金を積めば仕事をこなすと有名な傭兵なんだがな……実力もあるはずだ。なんの痕跡も残さずに死ぬとは考えにくい


「い、いえ……それも分からないんです。監視の者からの定期連絡が途切れてしまい、確認に向かったらもぬけの殻でして……」


裏切り……か?前金は全体の3割だ。7割を失い、仕事の信用も失うような行動をするとは思えない。となれば発見され、何かアクシデントが起こりに逃亡した……と考えるのが妥当か……


「引き続き奴らの捜索を続けろ。監視者の失踪は予想外だが、戦闘に入ったのならばおそらく敵は相当ダメージを受けている。このチャンスを逃すな」


「はっ!」


諜報の者たちが部屋から出て行き、1人の静寂が訪れる


「さて、どうするか……いざとなれば武王を使うしかなさそうだな………」


そのような事を口に出してみるが、おそらくそれは来ないだろう。もう既にボロボロの敵を発見次第トドメを刺すだけだ。諜報部隊は優秀なアサシンだ。仕留め損ねることはないだろう…


「戦争の方が上手く行けばいいな。遠征軍にはゼノムを投入出来ないから他のメンバーに頑張ってもらおう……」


悩みが増える一方だな……まったく


1人思案に暮れる男はこれ以上のアクシデントが起きないように願うことしか出来なかった


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