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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
21章 英雄因子と、悪戯の影編
168/253

勇猛なるは死神

刃がぶつかり合うたびに鋼同士が音を奏でる


「見たところ、それは俺の剣みたいだけど……お前に勝ち目はない。逃げてくれ」


僕は傷だらけだ……ジャンヌに強化魔法をかけて貰ったけど、それでも歯が立たない


「僕がここで逃げたら、君はジャンヌのところに行くだろう?ならここで勝たないと」


「はぁ…お前みたいなやつは何言っても聞かないんだよなぁ。俺はあくまで操り人形だ、生前の力はないがお前に勝ち目はない。だからさっきの女の子が俺を作り出した男を倒すまで、全力で俺を足止めしろ」


ジャンヌが追っていったあの男が勇者を作った?無事でいてくれよ……


……

………

…………


「はぁ……はぁ………」


「英雄因子77……かなりいい数字だ。回収終わったし、邪魔になる前に殺しますかね…ありがとなクレア・スペルヴィ」


この空間は徐々にこちらの力を削ぐようですね。普段ならばこのような男に遅れは取りませんが、今ではこのザマ……消滅魔法を使うほどの時間も魔力もありませんし、獣覚魔法も1匹しか出せません……アスカさんも私を守ってやられてしまいました。あの方なら死んではいないと思いますが……詰みですかね


「汝の名が歴史に刻まれることを祈って、その首もらうぜ」


どうせ死ぬなら、相打ちですね。体に残された僅かな魔力を圧縮して放つ……


「さよなら……ファリテ…」


「諦めるのは早いですよ。クレア様」


私の目の前にいるのは死神……でしょうか?そう形容するに値する姿をしている……


全身が黒いローブの様な物で包まれ、その内側には燃ゆる魂のような青い炎の鎧が見える。そしてその手には鎌が握られている


「大丈夫ですか?」


死神が振り返ると……頼もしい笑顔を浮かべたディランの勇者がこちらを見ていた


……

………

…………


「てめぇ…どうやって勇者シンヤを切り抜けてきた。それに、その姿は一体……」


勇者シンヤはクレイが抑えてる。クレイに強化魔法を付与してるから俺が使える魔法はあと3つだ。ならばと思い、この魔法を発動させた


ソウルアーマー


この魔法は魔力で鎧と武器を作り出す魔法だ。それだけ聞くとシンプルだが、ただの鎧と武器じゃない。ユキトの創造魔法を参考にした特別性だ!鎌は触れた物のステータスを減少させ、鎧はあらゆる耐性を持ち、魔法攻撃は俺の魔力を超えない限りは完全無効だ


ソウルメルトを使ってないと発動すら出来ないからまだ完成してないが、性能は十分。3分でかたをつける


「ちっ!」


男は短く舌打ちすると、消える。おそらく宝具だろうな……


さっきはソナーで感知出来なかったが、今は違う。今の俺は魂で位置を確認できる


「そこだ!」


俺が振るった鎌は何もない空を切ったが、確かに肉の感触がした


「ぐぁあっ!…なんで場所が……」


「さっきの私だと思わない方がいいですよ。今の私はさながら死神と言ったところなので」


男は凄まじい速度で距離をとった。この移動速度も宝具らしい……消える宝具と足が早くなる宝具……強いけど、今の俺なら怖くない


「英雄兵装!レベル77」


ごめん、怖い。なんかオーラが違う……例えるなら…勇者シンヤに近いな


「これで対等だな?」






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