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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
19章 道化の悪魔と、ディランの勇者編
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エレメルタルフォレスト

「ふ、ふふふ……あははは!ついに完成した!長距離移動魔法!」


自室で1人叫んでる私…少し恥ずかしいな。でも3年も研究し続けた魔法が完成したのだ。このくらい喜んでしまっても仕方ない


「早速実践!とりあえず東の城壁に行くぞ!」


この魔法は長距離を移動する事を可能にした魔法だが、まだコントロールに慣れておらず狙った場所から少しずれてしまう事がある。練習あるのみだ


「白は雲の色」

「黒は夜の色」

「灰は私の色」

「夜に揺蕩う雲は泡沫」

「我が身と空間の転移」


「カラーズゲート!」


目の前に人が1人入れるくらいの大きさの楕円形の歪みが現れる


「よし!レッツゴー!」


……

………

…………


「これは……まさかの大失敗?」


辺りは森林に囲まれ、どう見ても城壁……それどころか王都には見えない


「とりあえず、もう一回カラーズゲートを使って帰ろう」


「白は雲の…!」


詠唱をしていると、魔力がかき消されてしまった。背後を見ると緑髪の筋肉質な男が立っていた


「お前は人間……なのか?一応聞いておくが、何しにここへ来た?」


「ここに用があったわけじゃない、間違って来ちまったんだよ!」


てかここどこだよ!


「面白い冗談だな。ここは精霊達の楽園…エレメルタルフォレストだ。人間が自分の意思で来れるようなところじゃない」


エレメルタルフォレストって……じゃあこいつも精霊か?


「まぁいい…お飾りの戦闘師団長にもついに仕事が出来たってな!かかってこい異質な魔力を持つ人間!お前の力を確かめてやる」


はぁ?いきなり戦闘かよ


「後悔すんなよ!精霊が!」





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