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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
17章 2人旅なので、勇気を出してみる?編
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裏話。ヤマタノオロチ討伐戦

やはり海外で身分証明がないと何かと不便だ。なので3日ほど前に冒険者登録した。もうすでに5個くらいの依頼をこなしたけど、どれも難易度が低く報酬も少ないので生活費としては結構心許ないな……


「緊急依頼です!!」


なんかいい依頼とかないかなーって思い、ギルドで依頼リストを見ていたらギルド職員の人が慌ててギルドに入って来た


「この街より南の洞窟にヤマタノオロチの発生を確認!この街に向かって進行しています!冒険者の方々は全員戦闘準備を!」


えええ!そんな化け物と戦えるわけないっしょ!俺は次の街に行くよ?


「てめぇら!今こそ俺ら冒険者の出番だ!敵は伝説の怪物だが、ここに居るやつら全員の力を合わせれば勝てる!いや全員の力を合わせて勝つんだ!」


確かあの人はAランク冒険者の人だったな……セディンとかランカーさんと同じくらいの強さってことか?だとしたら頼もしいけど……


「「「おおぉおおお!!!」」」


やめろお前ら!俺が帰りにくくなるだろ!


……

………

…………


結局ここまで来ちゃったよ……本当に首が8つあるんだな……


「キシャァァア!!」


それは青や黒が混ざった禍々しい鱗を身に纏い、8つの首の先にある16の眼光が冒険者たちを睨む


「俺がこいつを引きつける!お前らは遠距離を中心に攻撃しろ!頭を狙うんだ!」


Aランク冒険者が叫び、ヤマタノオロチに向かって行く


Aランクだけあってさすがの身のこなしだ。クレイと比べると見劣りするが、ヤマタノオロチの8つの首を上手く避けてる


さて、まぁ仕方ない……ここまで来ちゃったら覚悟を決めよう。……と言ってもどうするか……強化魔法で近接だけはしたくないし、元素融合は範囲が広すぎて味方を巻き込むしなぁ……


じゃあやっぱりソウルスティールか?サイズは凄いデカイけど、8つなら5分あれば発動出来るな。少し後方で魔法陣と魔力の準備だな


……

………

…………


「ぐぁあ!」


「ジェイルさん!」


Aランクの人が頑張って引きつけ続けたので他の冒険者に大したダメージを受けた人は居ないけど、冒険者たちの攻撃は驚くほどにヤマタノオロチに通らない。「えっ?今なんかやった?」レベルだ……しかも、そのAランク冒険者のジェイルさん?が吹き飛ばされてしまった。この攻撃が効かなかったらおとなしく飛んで逃げよう……


「我が魂の咆哮よ」

「我が世界の果てまで轟き」

「我が敵を冥府へと導け」

「全ては真紅に染まる永遠の死滅」


「ソウルスティール!」


これはクレア様の消滅魔法をコンパクトにして複数同時発射出来るようにした魔法だ。それだけ聞くと上位互換に聞こえるが、大陸に穴を開けるほどの威力はさすがに出ないし、魔法陣をあらかじめ設置しないとターゲット出来ないから、あまり動き回る的には魔法陣を貼れない


さて、効いてくれ……る…か……


「キシャァァア!キシャァァアァァア!」


俺の放った真紅の魔力がヤマタノオロチの8つの頭に触れた途端、全ての頭が消し飛び絶命した……


戦争で使った時は限界だったからあまり気にしなかったけど、この魔法は威力が高すぎるな……緊急時以外は人間相手に使わないようにしよう……


「うぉおおお!倒したぞぉお!」

「英雄だ!魔導を極めた英雄だぁあ!」

「一撃とかすげぇええ!」


や、やめろ!普通に照れるだろ!俺だってワンパンなんて思ってなかったよ!


……

………

…………


その翌日、顔を真っ赤にして街から逃げるように空を飛ぶAランクになったばかりの冒険者の姿があったらしい

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