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現代知識で異世界無双したかったよ……  作者: リン
16章 転移したので、ぼっち旅してみる編
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飛行機に初めて乗った時のドキドキは恋にも勝ると思う

「………」


俺は唖然としていた


「あ、あの……」


ジャンヌさんが心配そうにしている


「……ジャンヌさんは戦争中に目覚めたら、アリトン大陸のディラン王国からオリエンス大陸のファーライル帝国まで移動してたと?」


「はい……私にも何が何だか……」


全く信じられないわけじゃない。特異魔法ってのは万能だ……人や物を飛ばす魔法だって存在するだろう。それに話を聞く限りではジャンヌさんは戦争の切り札、敵が厄介払いの標的にするのも頷ける。殺そうとしなかったのが不思議だが……


「……じゃあ次の質問です。さっきの大嵐は?」


おそらく特異魔法だろうな……天候を操るとかか?


「あれは、私のオリジナルの元素魔法です」


「元素魔法!?」


元素魔法で嵐が起こせるのか!?


「2つの元素魔法を融合させることで嵐を発生させました。まだあれしか試してませんけど、他の組み合わせもたくさんあると思います」


もし、本当の話なら今までの魔法体系が根本から変わる可能性もある…これが殺さなかった理由なのか?


「次で最後の質問です。これからどうするつもりですか?」


害のある人だとは思えないが、これほど強力な魔法使いで大国の貴族となれば面倒事が起こるかもしれない……俺は街の騎士だ。不確定な要素はなるべく排除しなきゃならない


「最初と変わりません。帝都に向かいます。帝都なら港までの馬車くらいはあるでしょうから。そこから船でアリトン大陸に戻ります」


そうか……まぁ俺としては街から離れてくれればどこに行こうがいい……本当は騎士として色々手助けしてあげるべきだろうが、記憶喪失についても嘘をついていたようだし…完全には信用できない


「私には仲間が居るんです……私の仲間は私が戦争に参加する事を知って、自分たちも戦争に参加しちゃうような優しい人たちなんです。戦争がどうなったかも気になるし……なにより私は仲間の元に帰りたい……」


ジャンヌさんは涙を流していた……


「………はぁ、仕方ないですね」


……

………

…………


アルシェさんがファーライル金貨を3枚くれた。これくらいあれば帝都から港に移動して、船に乗れるらしい。会ったばかりなのにすごい優しい人だ


というわけでさっきまで俺がいた平原に戻ってきた。


俺は思った


さっきアルシェさんは羽ばたいて飛んでいるのではなく、翼から魔力を放射して宙に浮いていた。


ならば俺にも出来るんじゃないか?と


「早速…実験開始」


まずは全身から魔力を放射して……だんだん下向きに変えてい


「くぉおおお!」


ものすごい勢いで飛んで顔から地面に着地してしまった。地面の柔らかい草原だったから良かったものの、コンクリとかだったら大怪我してたぞ


だが、今の感覚を突き詰めれば出来ないことはない……いや、出来る!


俺は空を飛ぶぞ!ライト兄弟!


……

………

…………


数時間後、暗くなった草原で奇声を発しながら空を飛び回る影があった


「ひゃっほぉおおおお!」

今日も1日がんばるぞい!

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