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ジャンヌの消失

魔国セイレーンからの援軍でどうにか危機を乗り切った。

約3万の魔法陣に対応した魔力を溜めることができた

みんなが繋いでくれた時間を、この魔法に全てを賭ける！

「我が魂の咆哮よ」

「我が世界の果てまで轟き」

「我が敵を冥府へと導け」

「全ては真紅に染まる永遠の死滅」

俺の手の中にあった魔力が上空に上がり、赤く変色する

「ソウルスティール！」

戦場に立つ全てのロキ側の兵の心臓に魔法陣が浮かび上がる

赤く染まった球体が上空で弾け、魔法陣に向かって紅が飛び散る

心臓を穿ち、すべてに死を与えた

……

………

…………

……なんとか、成功かな……元はクレア様の魔法を参考にしたから、当たれば大体の敵は無事では済まないはずだ……

もう、魔力がない……あとは、みんなに任せた……

「魔力枯渇で気絶したか……よくもまぁ3万人の敵兵を同時に攻撃するほどの魔力を1人で用意できたな……やはりシャドウの言う通りだった。こいつは器に相応しい」

男はジャンヌの肩に手を置き、魔法を発動する

……

………

…………

戦場に居た者たちがジャンヌの元に帰ってきた時には、もう誰も居なかった